しあわせなふくろう
『しあわせなふくろう』という絵本を読む機会があった。オランダの民話らしい。
何となく気になって手に取った本。これがまた、今の私にすごくぴったりな絵本で。出会いに驚いたと共に「まぁそうだよなぁ」と納得したのだった。
一通りざっと読んだだけなので違う部分はあるかもしれないけれど、大筋はこんな感じの話である。
最近(というほど最近でもないが)新たな価値観に触れ、それを理解しようとしている私である。
私個人的にはその新たな考えの方が合っているし、そういう風に生きたいし、だからその価値観を受け入れ、理解し、少しずつでも実行していこうと思っている。
それは私がそれを「合っている、心地いいい」と感じるからである。
そもそも全く興味が無い人は、その価値観に触れること自体が無いかもしれない。
何か「おかしい」とか「今のままじゃ駄目だな」「変えたいな」と思う人は、絵本の鳥たちのように情報を探してみるのだろう。
でも、その情報に触れて「これは違うな」と思えばやらないし、もっと言えばその考え自体を否定して「悪いもの」として扱うこともあるのかも。
「そんな価値観もあるんだな」と受け入れて、「素敵だな」と思う部分はある。でも、自分を変えるまではいかない。そんな人だっているだろう。
そもそも「そういうものがある」と気付く人と気付かない人がいる。
更にその存在を知っても、それを受け入れる人と受け入れない人がいる。
更にそれを、実行する人としない人がいる。
何を選択するかはその人自身が決めることだし、他人が介入することではない。
そうして自分が選択した生き方をしていけば自然と、鳥たちとふくろうのように「棲み分け」というか、「交わらない人生」になるのかなぁと思う。
人それぞれ「心地いい」と感じるものは違うし、同じ価値観を持った人同士の方が一緒にいて楽だし楽しいだろう。
それってまぁ、「当たり前のこと」ではあるのだけれど。いろんなものに縛られず、それを当たり前に自然に流動的にできる社会があれば、私は生きやすいかなぁと思うのであった。
オランダの民話にこういう話があったのはちょっと驚き。
単純に「自然を大事にしましょう」とかそういう価値観の元に作られただけかもしれないし。もしかしたら私が触れたような価値観に基づいたものかもしれないし。
何にしてもこういう絵本があって、私が読むことができたということに不思議な縁を感じたのだった。
ではまた明日。