本。保育士おとーちゃん

今日は本の話。『保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」』(須賀義一、PHP電子)を読んだ。

いつだったかはっきり覚えていないが2、3年前だろうか。子ども関係の何かの検索をしていた時にこの方のブログがヒットして、大半の記事を読んだことがあった。その時に本が出ていることも知ったのだが、読むことはなく。今回、Kindle Unlimitedの終了タイトルの中にあったので借りてみた。

内容としては、タイトル通り子どもを「叱らなくていい」ようにするにはどうしたらいいのかを軸に、満たされた子ども、真面目な親だからこそ陥ってしまう上手くいかない子育てをどうしたらいいか、などなどについて書かれている。子どもが言うことを聞いてくれない、子育てが楽しくない、でもちゃんと子どもを育てなきゃ、そう感じている人には特に合う内容かもしれない。

個人的にはブログを読んでいたのでその内容と近く、真新しいことは少なかったかもしれない。ただ、私が子育てをする上で参考にした部分が沢山あるブログなので、特に乳幼児の子育てで困っていて読んだことの無い方は、本でもブログでも読んでみると子育てが楽になるかもしれないなとは思う。

叱るにしても何にしても。まずは子どもと「心のパイプ」をつなげることが大事だ。「楽しいね」「嬉しいね」という子どもと繋がっている共感、信頼関係をまずは作る。それがあってはじめて、「それはされると困るな」というネガティブな感情もパイプで相手に伝わるようになる。

クッキー缶の話も、読んでからは気にするようにしていた。子どもは皆、大きさがバラバラのクッキーの缶を持っている。嬉しい楽しい経験があれば、缶の中にクッキーが1つ増える。この缶が嬉しい楽しいことでいっぱいになって初めて、マイナスのものを受け入れられるというものだ。人間、自分に余裕がないと他人に優しくできない。缶がいっぱいになって満たされて初めて、他人に優しくできたり、前向きに何かに取り組めたりする。ただ、缶の大きさが子どもによってバラバラなので、少しで満足する子もいれば、あげてもあげてもなかなかいっぱいにならない子もいるらしい。そこは個性なので、仕方のない部分である。

ブログを読んでから、息子との信頼関係を作ること、クッキーを沢山あげることは意識して子育てをしてきた。その結果かどうかわからないが、おそらく息子は比較的育てやすいし、穏やかだし、安定している方だと思う(もちろんギャー!とかイヤー!とかなることはあるが、基本的に、という話)。可愛い甘え方を出すこともできる。

元々育てやすい子だったのでしょう、と言えば、そうかもしれないし、違うかもしれない。何も意識せずに育てた場合の息子を見ることはできないからだ。とはいえおそらく、私の対応の仕方が違えば、今よりは育てにくい子だっただろうとは思う。

いろんな本に書いているが、子育ては特に、小さい頃親が向き合うことが大事で。そこを頑張れば、どんどん楽になっていくものなのかなとは思う(逆に最初に向き合わないと、子どもが大きくなればなるほど大変になっていく)。

それは方法さえ知れば誰でも多少は実践できることで、その実践が子どもを自分を楽にして救うことになるのかもしれない。

子どもと向き合う方法をいろいろ書いてくれている本やブログなので、興味があったり子育てに困ったりしている人は、読んでみると助けになるかもしれない。


ではまた明日。