本。Why型思考が仕事を変える

今日は本の話。「Why型思考が仕事を変える」(細谷功、PHPビジネス新書)を読んだ。

この本の中で、「Why」と「What」という単語はどれだけ出てきたのだろうか。きっと数えたら物凄い数になると思う。

Why型思考とは、その名の通りあらゆることに「なぜ?」と問いかけることだ。「なぜ?」と問いかけることで、物事を自分でよく考えるようになる。考えた上で実行することを重視する。

What型思考は、言われたことをそのまま受け取り、実行することを重視する。現状、こちらのタイプの人が多い。いわゆる「マニュアル人間」と言われる人はこちらに属する。

例えば会社には規則やルールが存在するが、それをそのまま受け取り守ろうとするのがWhat型。規則やルールの裏側にある背景や目的を考え、現状に合っていないならば変えればいいと考えるのがWhy型だ。

目に見えるもの(上の例なら規則やルール)は、Whatだ。表面的なWhatの裏側にある、目に見えないもの(背景や目的)がWhy。Whyを見る時に必要な問いかけが「なぜ?」だ。

なぜ、この規則があるのだろう?当時の時代背景はどんなものだっただろうか?この規則の目的はなんだろうか?

そう問いかければ、元々何をしたくてその規則ができたのか、見えてくる。その「したいこと」を実行するのに、今の規則で現状に合っているのか?を考えれば、より良い方法を思いつくかもしれない。

組織としては、What型の方が管理しやすい。そして、What型の方がスムーズにいくこともある(Why型は一度考えるのでスピードは遅い)。しかし、What型の人ばかりでは何も変わらないし変化に対応できない。

どちらが特別優れた考え方ということはなく、状況に応じてどちらも使い分けできるのがベストだ。ただ現状、おそらくWhat型思考をすることが多いので、Whyを意識すると新しいものが見えてくるかもしれない。

大まかには、こんな話だ。本にはもっともっと詳しく書いてあるので、Why型思考が気になる人は読んでみるといいと思う。


ではまた明日。