からめる
息子と話していた。何がどうなったのか、途中からラーメンの話になり、『ラーメン体操』の話になった。
『ラーメン体操』という曲。私はちゃんと聞いたことが無いのだが、保育園のお迎えに行った時にたまに流れていて知っている。保育園でよく踊っているようだ。中華風なメロディの楽しい曲である。
息子と一緒に歌いつつ(と言っても私は歌詞をよくわかっていないので何となくである)、突然息子の質問コーナーが発動。
「おかあさん、ウォーキンってなに?」
「ウォーキン??(歌詞にストレッチってあるくらいだし)ウォーキングかな?」
「ウォーキングってなに?」
「歩いて運動することだよ。そこ歌ってる時に歩いたりする?それならたぶん、ウォーキングだと思う」
「あるくよー」
「ならウォーキングだね」
1つ目の質問。無事終了。続いて2つ目の質問が飛び出した。
「じゃあ、カラメルってなに?」
「ん?カラメル??」
カラメルと言えば、あれではないのかね。水と砂糖を煮詰めたらできる黒いあれではないのかね。今までラーメンの話をしていたのでは?いきなりお菓子の話に飛ぶの??
困惑したものの、とりあえず質問には答えた。
「プリンの下に黒いところがあるよね。あれがカラメルだよ」
「キャラメルといっしょ?」
「うーん。ちょっと違うけど、似たようなものだね。どっちもお砂糖を煮詰めるところは変わらないかな」
「ふーん」
とりあえず納得してくれたようだった。しかし疑問は残る。
「何でいきなりカラメルの話をしだしたの?ラーメンの話してなかったっけ?」
息子は少し考えた後、ラーメン体操のメロディで歌いだした。
「からめるーからめるーからめるーってあるから」
ふむ。
ラーメン。からめる。あー!そっちか!!
「わかった!ごめん!その『からめる』はプリンの下じゃないよ。『麺とスープを絡める』ってことだ!」
私は歌詞を知らないし、息子の発音が「カラメル」だったので「カラメル」変換してしまった。が、実際に聞きたかったのはラーメンにおける「絡める」だったようだ。
「麺をスープにつけると、麺にスープがくっつくよね。それを絡めるって言うんだよ」
上手く説明できた気がしないが、少なくとも息子が聞きたかったことについて答えることはできた。良かった。
大人だとおそらく、「絡める」という言葉の意味を聞きたい時も、その前後関係をちゃんと説明して聞くのではないだろうか。「麺とスープを絡めるって何?」と。子どもの場合、聞きたい部分のみを聞いた通りに聞いてくる。発音も馴染みのない感じで言われることがある。
カラメルと絡めるなんて、今まで結びつけたこともなかったけれど。確かに発音を無視して字だけ見たら同じもので構成されているんだなぁ。
子どもとの話は面白い。奥が深い。これからも楽しみたいが。たまにはこちらが勘違いしていないか、気にした方がいいのかもしれないな。
ではまた明日。