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「テロップの適切な表示時間」の話

映像業界に入って最初に知りたいと思ったのは

「テロップの適切な表示時間は何秒なんだろう?」

だった。逆を言うと「テロップを読むのは何秒かかるんだろう?」ということだ。

私は当然業界の基本フォーマットとして「10文字は◯秒」みたいなのがあると思っていた。

でも無かった。

私が知らないだけでキッチリとしたルールがあるのかもしれないけど、私の耳には入ってこなかった。

聞かない私が悪かったと言うのが結論なんだけど、教えなくても大丈夫なくらい大して重要なことではないのかな?と当時思った。(私的には知りたかったけど、他にも覚えることが山ほどあったので、自分の感覚で「これは◯秒」「これは×秒」とやっていた)

逆に、そこまで必要じゃないと思っていたけど得た知識があった。

それは今でもためになっている下記の2つだ。

テロップの縁取りは二重にする

(白文字の淵を赤にして、その赤の外側を緑にするみたいな)

若い頃、縁取りはデザイン的に「ダサい」と思っていた私は、縁取りではなく、影を落としたり、背景に埋もれないような「場所や色」を選んでフォントを配置していたけどプロの仕事は違った。背景にどんな色が来ても文字がハッキリ見えるという、当たり前のことをカッコよく表現していた。二重に縁取りするのは「モッサリ」してるな。と思ってた自分が本当に恥ずかしくなった。

「カット割」の繋ぎは時間を飛ばす

扉を開けるシーンの場合は最初のカットではドアノブを握る寸前でカットすする。次のカットでは(既にドアノブを握って回してて)ドアを開けるシーンから始まる。ということである。

これは、ドアノブを「握って/回して/開ける」と言うことを多少省略し、「時間を飛ばす」ことにより、視聴者の時間感覚を狂わさずテンポよく見てもらうための手法である。

あとはブラックな思い出しかないので以下省略。


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