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【推しも推されもせぬ】バルサの未来を担う選手たち



日常生活の中で「押しも押されぬ」という言葉を聞いたことがあったがこれが誤用であり、正しくは「押しも押されもせぬ」であることを最近知った。「押おすに押おされぬ」という言葉と混同して誤用が広まったそうだ。

この慣用句には確かな実力を備えているという意味がある。

そこで今回はバルセロナの将来を担う、「押しも押されもせぬ」改め【推しも推されもせぬ】選手を3人紹介する。


ラミン・ヤマル


この才能の出現は偶然かそれとも必然か。

バルサの神童ヤマルは昨シーズン15歳の若さでトップチームデビューを果たした。
今シーズンはBチームにあたるバルセロナ・アトレティック中心の起用になるかと思われていたが想定外の方向にことが進む。

ヤマルが得意とする右ウイングのポジションの中でチャビ監督のファーストチョイスだと思われていたウスマン・デンベレが開幕直前にPSGへ移籍、開幕戦ハフィーニャが退場し2試合の出場停止になりヤマルに白羽の矢が立った。

ビジャレアル戦ではスタメンで起用され全く物怖じしないどころかピッチ上で存分にテクニックを魅せ得点に絡む大活躍をした。

勢いをそのままにEURO予選に挑むスペイン代表に選出。早速ジョージア戦に出場し、ゴールを決めラロハの持つ最年少出場記録と初ゴールを更新した。
モロッコと赤道ギニアのルーツをもつヤマルを早期招集するべきという話は上がっていたが、これほど早く結果を残してくれるとは末恐ろしい選手だ。

これからのバルセロナさらにはラリーガを引っ張る存在になると考えるのはもはや時期尚早とは言えないだろう。

フェルミン・ロペス

カンテラ出身の20歳のミッドフィルダーはアメリカで開催されたレアルマドリーとのエル・クラシコでミドルシュートを決め強烈なインパクトをクレに与えた。

バルサ・アスレチックで経験を積む形になると思うが、多数のポジションをこなせる選手で長いシーズンでトップチームの出場機会もあるだろう。

ギュンドアン、ペドリとはまた違うアクセントを生み出してくれることを期待してる。
2027年までの契約更新を結びクラブからの期待も大きい。

アンス・ファティ


「バルサの10番」は再起を図るべくプレミアリーグのブライトンにレンタル移籍することを決断した。

背番号は31番。
アンスが16歳の若さでトップチームデビューを果たした時の背番号だ。

まるでロナウジーニョを彷彿とさせるドリブルやシュートの数々を目の当たりにしたファンはメッシの後継者はアンスだと確信していた。

しかし2020年の試合中にタックルで左足内側半月板を損傷したことが彼のサッカーキャリアを狂わした。
怪我の離脱を繰り返し、出場時間を限定されシーズンを通じて満足行く試合を出来ない日々を送った。

周りの環境の変化も大きく作用したことだろう。予期もしないメッシの退団により若くして10番を背負うことによる重圧やペドリ、ガビなど同世代の選手の対等。出場機会の少なさに物申す父親の存在など。

正しくアンスは激動のサッカー人生を歩んでいる。しかし彼はまだ20歳だ。私は復活できると期待している。その理由は他ならぬデゼルビ監督の存在だ。彼が獲得を強く望んだことが全てである。

ブライトンはポゼッション主体の攻撃的なサッカーを展開しており、ネクストブレイクが期待される若手が多いチームでアンスのプレースタイルにフィットするはず。
左ウイングでの出場が多いが前線のポジションならどこでもプレーできるため三笘との共演が楽しみだ。

クラブ初のヨーロッパリーグに加えリーグ戦、カップ戦を戦うブライトンそして来年1月に開催されるアジアカップ、アフリカネイションズカップで左ウイングの三笘とアディングラが離脱することを考えると出場機会があるだろう。

ブライトンでの経験が今後のサッカー人生のターニングポイントとなり来シーズン進化したブラウグラナを纏うアンスを見れることを願っている。



今シーズンは確かな実力を持つラミン・ヤマルのテクニック、フェルミン・ロペスのポテンシャル、アンス・ファティの復活にそれぞれ注目し推していきたい。


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