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私的ドイツの楽しみ方 オーガニック編

今日もお読みくださりありがとうございます。
ドイツ人夫と結婚して早23年のshinobuです。
今日は、健康オタクだった私がかつて調べまくっていた、ドイツのオーガニック事情についてお伝えしたいと思います。

BIOって?

ドイツのスーパーでよく見かけるBIOの文字。これはオーガニックを意味しています。えっ⁈こんなにあるの?と感じるくらい、最近ではディスカウントスーパーのALDIやNORMAでさえもしっかり認定済みのオーガニック製品が並ぶようになってきています。 普通の商品よりは割高ですが日本に比べるとそんなに高くないんです、嬉しいことに。ドイツにはもはやオーガニックが生活に根付いている、そんな印象です。

まずはこれを見つけよう

まずオーガニックの基準となっているのがこのマークです。

オーガニック食品マーク。
これはEU(ヨーロッパ連合)-オーガニック規格(EU-Bio-Verordnung) で認証されていますよ、という印。ドイツでは野菜類は1993年から、肉類は2000年からこの認証マークを取り入れています。

ドイツも日本もオーガニック基準は同じ?

EU-オーガニック規格では、
①その商品の原材料の95%以上がオーガニック食品であること
(水、塩、イーストを除く)
②遺伝子組み換え技術を使用していない
③農産物や土、動物のえさにする植物に関しても農薬、化学肥料の使用は不可。
肥料はすべて自然物から
④動植物の環境に充分なスペースがあること、 日光・新鮮な空気など良環境下であること、 ストレスを与えない環境で栽培・飼育していること
⑤動物に関してはえさにする植物も一緒に育てることが好ましい

これらの条件を満たしていないと BIO(自然農法) Oeko(有機)などと 書くことは禁止。 ご存知の通り日本の有機食品JAS規格も だいたい同じような規格ではありますが、 日本との大きな違いは、ドイツには2001年よりも前から、さらに8つのオーガニック協会が存在していて、EU-オーガニック規則よりもさらに厳しい規格を設けているのが特徴です。

8つのオーガニック協会あれこれ

ではその8つのオーガニック協会を紹介していきます。

▼ Bio KREIS e.V
東バイエルン州、1979年設立。

▼ Bioland e.V.
バーデンヴルテンベルグ州、1971設立。 8つのなかで一番大きな敷地と従業員数をもつオーガニック農業協会。

▼ Biopark e.V
1991年、ドイツ北東部にて設立。 畜産物が中心。

▼ Demeter-Bund
1924年、ルドルフ・シュタイナーによって説かれたバイオ=ダイナミック農業に基づいているオーガニック協会。私にとってオーガニックといえばここ。世界各地にあります。

▼ Ecoland e.V.
1996年設立。 主に肉類、麦類の生産と加工。

▼ Ecovin e.V.
1985年設立。 オーガニックワインを製造するオーガニック協会。

▼ Gaea-Vereinigung Oekologischer Landbau e.V. 
旧東ドイツ時代、教会によって設立されたオーガニック協会。
Gaeaはギリシャ語の大地の神様の名前から。
主に旧東ドイツ内のオーガニック農家のサポートをしている。

▼ Naturland-Verband fuer oekologischen Landbau e.V.
1982年、専門家と科学者によって設立。
環境保護を主な目的として活動、 様々なオーガニック製品のチェックをしている。


つまりはこれがおすすめ

この歴史の長いオーガニック協会のマークは EUのオーガニック食品マークと共に 商品パッケージに付けることが可能。 つまり、パッケージ上にふたつ以上のマークを見つけたら、ドイツのお墨付きオーガニック製品となるわけです。ドイツでスーパーに行ったら、これらのマークを探してみるのも面白いかと思います。


いかがでしたか?
私としてはこういう、目で見てはっきりと分かる合理的なシステムが ドイツっぽいって感じちゃいます。他にもスーパーやドラッグストアなどのプライベートブランドでオーガニック製品を出しているところもあるので、まだまだ奥が深そうなこのテーマ。また情報もアップデートしていきますね!

今日もお読みくださりありがとうございました。



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shinobu
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