島田澄

文章を書いてみようと思い立ったので書いてみます。読み手に伝えることは神経を使いますが、…

島田澄

文章を書いてみようと思い立ったので書いてみます。読み手に伝えることは神経を使いますが、夢中になれます。拙い言葉ですが、10年書き続けたら上手くなってるかも。

最近の記事

不眠症

不眠症になってから何年が経っただろうか。思えば幼少期から、ベットに入ると余計なことを考えていた。目を瞑れば真っ暗なキャンバスが眼前に広がる。宇宙だったり森の中だったりクローゼットの中だったりする。そこからストーリーが始まる。1時間ほど暗闇で遊び、眠りについた。  遊びがストレスに変わり、同様に眠れない。ここ5年ほど、暗闇は次の日のやるべきことで埋め尽くされる。些細なことほど暗闇を牛耳る。怖くなり目を開けるとそれはそれで眠れない。数時間格闘しいつのまにか眠っている。  今までの

    • 火曜日

      多様な火曜、砂糖の火曜、魔性の火曜、阿呆の火曜、破局の火曜、多忙な火曜、多幸な火曜、火曜は火曜

      • 自分と人を比べる時

        会社にて、同期が新しいプロジェクトのメンバーに選出された。寡黙であまり自分のことを話さない真面目なやつだ。そんな性格の奥には、燃える野心があったようだ。このようなことが起きたときはライバル心がくすぐられ、悔しいと思うものだ。ただ、この悔しさをバネに努力をしようとする者は少ない。そのような類の努力ができる人だけが悔しさを感じるべきだと思う。そうでない人の場合、悔しさは妬みに変わり自信をむしばむ。これを避けるには、自分と相手を比べないことが大事だ。事実を受け入れるだけで、それを評

        • 酒気帯び執筆

          自分の思う価値観が、すべて間違っているようだ。楽な方に行けば間違いで、辛い方に行けば正しい?自分にはやりたいことがある。それに情熱を捧げることはできる。そうじゃないことには興味が出なくて、それにこだわって善し悪しを言われても、それはわからない。でもその興味のないことに対して、自分なりに意見を持ち、その意見を基に行動しなければいけないようです。難しいが、それをやることで、ある程度幸せに生きてける。  人に見せるような文章ではない。モノを作ることは難しい。悲しいが酔っ払って買いた

          自動掃除機

          自動掃除機が一通り家をきれいし充電場所に戻っていくのを見て、かわいそうだと思うと同時に可愛げも感じた。ただ自身の仕事をしてすごすごと帰るその姿が、前者は夜9時に駅で歩いているサラリーマンの後ろ姿のような気がしたからで、後者は戻ってゆく光景に無垢差を感じたから。どちらにせよ自動掃除機に命はない。電気で動く機械だから。アニミズム的な目線でそれを見るとかわいそうに思えたり可愛く思えたりする。  ただ、アニミズム世界の中でリスペクトを持って見ることが大切なような気がする。かわいそうだ

          自動掃除機

          日記11/9

          頭がぼーっとする。同じ音楽が頭で繰り返される。お腹が空いた。子供が泣いた。アイスが食べたいと。最近泣いていない。感動が無いから?悲しさも無いから?慣れちゃったんだね人生に。幼稚園生の頃、夜の高速道路で、車や街灯の灯りを薄目で見た。光が伸びて夢の中にいるような気分になる。死んでも、意識がのこり永遠に残る。もし残らなくても、次の命が始まる。その命も終わり、また次が始まる。終わりがない。そんなことを考えて怖くなった。でも泣かなかった。とりあえずいまを生きるしかないと思って考えること

          問答小学生

          我々は生活するためにかろうじて働いているだけであり、それのために命を削ることは無意味だ。 生活するためには仕事が必須だろう。その仕事に命を賭ければ経済的に豊かになり豊かな生活を手に入れられる。 いいや、命を賭ければ賭けるほど人間らしい生活はできなくなる。仕事に時間を奪われては生活をする意味がない。 仕事に時間を奪われると言うが、それに時間を費やさずに、他に何をすると言うのだ。仕事をしてこそ24時間を充実させられる。 朝時間をかけてゆっくりと身体を目覚めさせたり、昼に友

          問答小学生

          加齢

          歳を重ねると、人は物理的な視野が狭くなる。疲れが取れない。体を動かすのが負担になる。自分はしんどいんだという意識が強くなる。誰に気を使い、誰をぞんざいに扱うかの分別をし出す。家庭と仕事でのストレスが増える。生き急ぐので最短距離で動こうとする。世直しをしてやろうというお節介な気持ちが芽生える。早く家に帰ってビールを飲みたいと思う。人に気をつかえるほどの脳の容量が無くなる。社会的立場が高ければ、公共の場でも高い立場のままであると考える。  だから道を譲らない。

          気づき

          分かってたふりしてなんも分かってない。全てのことを。君は他人に対してマウント取って満足するようなやつだと思っていたが、違ったみたい。ただ仲良くしたくて相手のことが知りたくてお話したいだけだった。シンプルな真実なのは受け入れられないがそれが真実なんだ。仕事では、知っていると思っていたことがまるで違かった。あの書類は提出しなくても良いやつだった。後輩には提出するよう教えた。まだ彼には言っていない。自分が間違っていたことが受け入れられなくて後輩に対しその間違いを認められなくて。あい

          駅は水族館

          朝の通勤ラッシュ、駅には原色がない。やっと見つけたと思えば朝帰りの大学生くらい。黒い魚群のようなものだ。所狭しと動き回るが絶対にぶつかることはない。柔軟に駅の構内を歩く魚たちは餌を求めて働く。きっとどこかで、ガラス越しに魚たちを見ている奴がいるはずだ。そうでなくては納得いかない。見てくれていないのならば、魚群が魚群である必要がなくなる。黒い魚群が丸になったり三角になったりする様を楽しんでくれる奴らがいるから、魚たちは生きていけるのだ。動き回っていると、ときどき群れで動かない大

          駅は水族館

          酒を飲む

          自分なりの酒の飲み方がある。とりあえず最初はビールを飲む。どうせ一口目がピークなので、大量に一口流し込む。限界まで飲むと酸素が足りなくなり気絶しそうになる。これは危ないと思った所で一口目を終了する。お通しを一瞬で食べてしまう。これで胃にベースができた。あとは少しずつ飲む。その日、一口目を超えることは絶対にない。うまかったという幻想を追い求めて大量に飲んでは行けない。無駄である。料理は脂の多いものから食べていく。後半食べれなくなるだろうものを最初に消化する。豚足を最後に食べるな

          描写の呪い

          日々生活していると様々なことが頭に浮かぶ。しかし文章を書こうとすると、何も思いつかない。そもそも文章にするようなことを普段考えていないのか、それともどこか構えてしまうのか、書きたいことがまるで無い。画家の横尾忠則があるインタビューで、絵を描いている時は頭は空っぽで何も考えていない、と言っていた。まるでチンパンジーのようにただ本能に任せて描くそうだ。なにかコンセプトやテーマを決めてそれを表現するのなら、言葉で表現すれば十分なのであり、そこからはみ出る、つまり言葉に出来ないことを

          描写の呪い

          金曜日

          信用の金曜、信仰の金曜、人情の金曜、沈降の金曜、貧乏の金曜、民謡の金曜、人道の金曜、人工の金曜、神道の金曜、忍法の金曜、人相の金曜、人望の金曜、陰謀の金曜、便乗の金曜、陳情の金曜、勤労の金曜、民法の金曜、陰陽の金曜、尋常の金曜、印相の金曜、臨港の金曜、林道の金曜、珍走の金曜、貧相の金曜、辛抱の金曜、心労の金曜、心臓の金曜、信号の金曜、シンボルの金曜、新卒の金曜、人毛の金曜、人狼の金曜、金曜は金曜

          ビル人間

          肌色の影が写ったかと思うと、ビルの窓ガラスが割れだした。建物の中で何が風船のようなものが膨らんでいるようだ。割れた窓から、もちもちした肌色が張り出た。屋上からは茶色の植物が、まるでタイムラプスで撮影したかのような速度で生えだした。一定のリズムで地面を叩く音も聞こえる。やがてビルが空中に上がった。ビルの下からは肌色の足が生えていた。この足がビルを持ち上げたのだ。30階建ての高層ビル、24階の東西の窓からそれぞれ腕が出てきた。最後に屋上から赤ちゃんが顔をのぞかせた。植物は、実は髪

          ビル人間

          月曜日

          絶望の月曜、激昂の月曜、弁当の月曜、健康の月曜、絶好の月曜、切望の月曜、熱論の月曜、別荘の月曜、血行の月曜、滅法の月曜、熱湯の月曜、決闘の月曜、月光の月曜、滅亡の月曜、列強の月曜、石膏の月曜、変動の月曜、天道の月曜、綿棒の月曜、越冬の月曜、変貌の月曜、月報の月曜、連峰の月曜、線香の月曜、先鋒の月曜、変調の月曜。月曜は月曜

          存在の解釈②(終)

           結果我々は空の思想を理想に生きていくことが最も高尚なようだ。認識する、という我々の持っている脳の動きでさえ実態がないものであるということである。目の前に広がる現実は我々の認知と解釈によって出来上がったものであるが、その認知と解釈でさえ、あってないようなものなのだ。  では生きていく中でぶつかる苦しみやハードな現実をどう処理すればよいのか。いくら空だと言っても、どうしたって辛いものは辛い。それらもないものであると信じ内面化してしまうと、感情の起伏が皆無な人間になってしまう。感

          存在の解釈②(終)