変わらぬ携帯番号

先日、一回り上のお友達Uさんと日比谷を散歩していた。
Uさんは、私が昔、働いていた職場のベテラン先輩という存在であったが、今は、一緒にライブやご飯などに行かせていただく仲である。

最近、Uさんからよく聞くセリフがある。

『あのねー。ものすごく久しぶりに同じ支店だった〇〇さんから連絡が会ったんだ。10年ぶりくらいに会うことになったんだよー。』

つまり、昔付き合いのあった人から、かなり久しぶりに連絡が来たという話。

最初は、『へぇー。そうなんですかー。』などと頷いていた私。

この間は、
『あのねー、高校時代の友達から、20年以上ぶりくらいに電話があって、同窓会することになったのー。』だった。

私のリアクション『えっ！？』

年の話で失礼ではあるが、Uさんは、還暦を迎えている。　

電話があったということは、高校時代のその友人と何となくつながっていた。
更に、高校時代は、携帯はまだなかったとしても、少なくとも30年くらいは携帯番号が変わっていないという事になるのでは！？？
と思ったわたし。

いや、もしかしたら、携帯番号が変わった時は、まめに連絡していたのかもしれない。でも、そんな久しぶりに会う人にまめに連絡していただろうか。。。

Uさんにに、おそるおそる聞いてみた。

『もしかして、携帯番号、何十年も変わってないんですか？』と。

すると、さほど驚く様子もなく、そうだよ、という返事だった。　　

な、な、な、なんとっ。

わたしは、実はここ、うん十年で最低3、4回以上は携帯番号を変えている。

海外に行くことになり解約した事もあるが、それ以外は、別れてしまった好きな人と連絡を取れなくするためだったりもする。(自分の未練を断ち切るためでもあった)

さらに一昨年、これはかなり身近な人にしか言ってないが、シウマ占いの電話番号占いを信じて、運のいい番号に変えた。

え、運が良くなったかですって？

実は正直わかりません。。。汗

ただ、前よりも不幸になった感じもないかしら。シウマさんの占いの説明では、番号を変えてから、その番号の運気を感じるまで3年はかかるとか。

というか、その時には番号を変えたことすら、もう忘れているかもしれない、と冷静に思う。
ふむ。

話は戻り、

わたしはUさんの穏やかな佇まいや精神を、心から尊敬している。Uさんは、恋人と別れたからといって、安易に番号を変えないのである。　
理由は、銀行などの変更手続きが面倒だし、という事務的なことらしい。
はい。ごもっとも。

しかし、何十年も電話番号が同じことで、ずっと会ってなかった知人や友人から、お誘いの電話がかかってくるなんて、なんて羨ましい話なんでしょう。。。

わたしには、もう叶わぬ夢である。

いや、これはまさに私らしい話ではないか！

わたしは、今いる友達を大切しよう。
そして、もう携帯番号変えるのは、やめよう。

と思った秋の日でした。