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ずっと青年のような大人の人になりたい。

先日、漫画家の楳図かずおさんが亡くなった事をニュースで知った。
なんだか寂しい。。。

わたしはホラー映画やSFものを好んでは読まない。
だから、正直にいうと、楳図かずおさんの画風や作品も、『なんだかインパクト強め、ちょっとコ、コワイぞっ。』と思った事はあっても、『おもしろーい♡』と素直に思ったことはない。

でも、矛盾しているかもしれないが、楳図かずおさんご自身の雰囲気はとても好きなのだ。

10年以上前のある日。
吉祥寺のパルコ前で楳図かずおさんを見かけたことがある。
楳図さんは、本当に、トレードマークである赤の太めのボーダーシャツを着て歩いていた。
ものすごく目立っていたので、遠目でも、すぐに楳図かずおさんだと分かった。

わたしは、楳図さんが、普段から本当に赤いボーダーシャツを着ていることに、なんだかとても感動したのだ。気持ちがキュンとした♡

それは、夢の世界にしか存在しないと思っていたキャラクターに、偶然、出会えてしまったような感覚に似ている。
えっ、ほ、本当にいたんだ♡みたいな。。

楳図さんと同じように、偶然、町で見かけてキュンとした大人がもう1人いる。

それは、中央線の電車が、特別快速の電車待ちで、三鷹駅がどこかで停車していた時のこと。
わたしは、停車している電車の中でぼーっと座っていた。 

すると、白髪に虹色のカラーがかかった高齢の男性が、電車を降りていく姿が見えた。
スラッとして服装もおしゃれで、何よりポップな雰囲気だった。

あまりにもポップな雰囲気だったので、目を凝らしてその男性の姿を目で追うと、それは、なんと、作家の志茂田景樹さんだった。これも10年以上前だったかしら。

志茂田さんは、すで70歳を超えていたとは思う。でも、その姿はまるで青年のようだった。

楳図かずおさんと志茂田景樹さんは、全く異なるキャラなのだけれど、お二人とも青年のようなキラキラがある。

お二人を見かけた時、わたしは、あんなおばあちゃんになりたいと心の底から思ったのだ。

お二人ほど派手な格好はしていないと思うが、気持ちはああでありたい。

いつまでも好きな洋服や髪型をしていたい。   
自由な魂でありたい。

叶うものなら、青年のような、少女のような大人の人、おばあちゃんになりたい。

✳︎なぜか、ふたりとも男性。なぜ。。

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