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HANAのかゆかゆ事件!NAKKIE店長、助けて~!
こんにちは、HANAです!
今日はこんなことがあたんだよ!
【1】HANAちゃんの、かゆかゆ事件!
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「NAKKIE店長~!最近なんか、かゆかゆなの!」
ゴールデンレトリバーのHANAが、もふもふの前足で耳のあたりをかきながら、お店のカウンターに顔を出しました。
シュナウザーの店長NAKKIEは、その様子を見て、少しだけ眉をひそめます。
「かゆいって、どんな感じですかナ?」
「うーん、お腹の辺りとか、耳の後ろとか…。なんかいつもよりカサカサしてる気がするんだよね。」
「最近、何か変えましたかナ?」
「んー?あっ、新しいごはんを買ったんだ!流行ってるって聞いて、すっごくおいしいんだ~!」
NAKKIEはその瞬間、「なるほど」と確信しました。
【2】「流行」よりも「成分」!
「HANAちゃん、そのフードのパッケージ持ってますかナ?」
「え?うん!ほら、これ!」
HANAが、カバンから出したのは、おしゃれでカラフルなパッケージのドッグフード。
「HANAちゃん、裏側に書いてあるの、わかりますかナ?」
「えーっと…チキンミール?」
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「そう、このフードは【チキンミール・とうもろこし・小麦】がたくさん入っているんですナ。HANAちゃんが前、食べていたフードと違うタイプですゾ。」
「うん!でも、これもおいしいし、ワンスタでもみんな買ってるみたい!」
「おいしいことは大事ですナ。しかし、HANAちゃんの体に合うかも、大事ですゾ~!」
NAKKIE店長は、フードの成分リストを、指さしながら続けています。
「この原材料は、かゆかゆが、出やすい素材なんですゾ。」
「どういうこと?」
「僕たちはもともと、肉食動物なのはわかりますかナ?」
「うん、知ってるよ!」
「よろしい!肉食の僕らの体は、お肉を食べていたから、【小麦】や【トウモロコシ】の消化に慣れきっていないのですゾ!」
「あ、もしかして、たまにアレルギーの子がいるのって・・・」
「そうですゾ!消化しきれない子などが、かゆかゆになりやすい。」
しかも【チキンミール(肉類)】は、どの部位が使われてるか不明確。食べ物に敏感な子には、あまりお勧めできないフードということになりますゾ!」
「えっ…でも『栄養バランス抜群!』って書いてあるよ?」
「それは広告のキャッチコピーですナ。実際の内容は、裏側に全て書いてあるんですゾ~!」
【3】「なんとなく選ぶ」をやめる理由
「HANAちゃん、君はたくさん食べるし、運動量も多い。だから、ちゃんとした、タンパク質を摂らないといけないんですゾ。特にゴールデンレトリバーは皮膚が敏感だから、余計な添加物や穀物が多いフードは合わないことが多いんですナ。」
「えぇ~…そんなこと考えたことなかった…」
「僕たちは、もともと肉食だから、パッケージや流行だけで選んでしまうと、かゆかゆになってしまうことがあるんですゾ~!」
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NAKKIEは近くの棚から、別のフードを取り出しました。
「ウチの店で取り扱っている、このフード。見てごらん、成分表の一番最初。」
HANAはドッグフードの袋を見つめて、成分表を指してなぞりました。
「えーっと…『チキン80%』?」
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「そう。これは『肉類』じゃなくて、ちゃんと『チキン』って書いてある。つまり、何の肉を使っているかを明記しているね。」
「お肉がいっぱい入ってるんだね(ジュルリ)!」
「このフードには、小麦やトウモロコシのような穀物が入ってない。代わりにサツマイモとか豆が入ってる。これはHANAみたいにエネルギッシュな犬種にとって、消化しやすい炭水化物だよ。」
HANAは話を聞きながら、自分が食べていたフードの成分表と比べてみました。
「…なんか、今まで気にしてなかったけど、かなり違うんだね。」
「そうだよ、HANA。食べるの大好きなのはいいことだけど、『何を食べるか』も大事なんだ。食べ物は体を作るものだからね。」
「うぅ…NAKKIE店長、やっぱり私、こっちに変えたほうがいいかな?」
NAKKIEは静かに聞いていました。
「試して見る価値はありますナ。」
「アレルギーの原因がハッキリしない場合、一度『余計なものが入ってない』フードに変えて様子を見るのがセオリーですゾ!」
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「そっか…!また今日から、これにする!」
HANAは、いっぱい新しいフードを抱えながら、元気に尻尾を振りました。
「店長!今日のまかないは、まだですか~?」
「今日は何にするかい?」
「チキンにしまーす!!」
TREATS FACTORY
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