日本から遠い国エストニアの豊かな食事情とシードルとのペアリング
バルト三国のエストニアは歴史的な背景からドイツやスウェーデンの食文化の影響を受けています。漁業が盛んで海の幸が豊か、肉類は豚肉が好まれ、日本では珍しいソーセージが伝統食のひとつ。日本から遠いエストニアは食文化も異なります。そんなエストニアの食事とシードルのペアリングにはどんなものがあるでしょう。
エストニアの食文化
歴史的に支配を受けていたことから、ドイツやスウェーデンの食文化の影響を強く受けているエストニア。同じようにスウェーデンの支配を受けていた隣国のフィンランドとも、よく似た食文化を持っています。肉類は主に豚肉が圧倒的に好まれる一方、漁業が盛んなことから魚類はイワシやニシン、穴子、スズキやサケなど、豊富な魚が食卓に並びます。
肉や魚の臭み消しに使われるのは、ニンニクなど香りの強い野菜の代わりに、ディルやポロ葱など優しく味を引き立てるもの。ディルを使って臭み消しされた肉や魚の料理と繊細な風味のヤーニハンソのシードルは相性が良いです。
おすすめはシードル・ブリュット〈辛口〉 、シードル・ドライ〈中辛口〉シードル・スイート〈やや甘口〉 それぞれ、洗練された味わいで、甘みがそれぞれ違いますので、ぜひ、お料理によってお好みによって組み合わせを変えてみると、シードルがそのお料理の美味しさを引き立てる組み合わせを探し当てることができます。
シードルは豚肉料理と相性が良い
主食は、主にライ麦の黒パンが一般的。エストニアの人々はパンを好むそうです。冬には気温が氷点下まで下がるエストニアでは暖かさの1つのご馳走で牛乳を作った使った煮込み料理は家庭料理の定番です。そして北国特有の厳しい気候乗り切るため、シチューや肉のローストなど、高カロリーの料理が好まれます。
このほか国民食と言えるのが、豚の腸に大豆のひきわりを入れた「ブラッド・ソーセージ」。特にクリスマスにはどの家庭にも並ぶ必ず並ぶ伝統料理です。豚の血肉を使って作られているので日本人にはちょっと慣れない味かもしれませんが、食べ慣れるとあっさりとコクのある味が癖になるそうです。
もともと、シードルは豚肉料理と相性が良いと言われています。ブラッド・ソーセージにはグラスから漂う、摘みたてのラズベ リーを思わせるようなリンゴの皮の 香り。酸味と甘みの見事なバランス のシードル・ロゼもしくはホップの爽快感がリン ゴの果実味と溶け合うホップ・シードル〈中辛口〉がおすすめです。 ぜひ、お試しください。
エストニアの伝統的なお菓子
Vastlakukkel(ヴァスツラクッケル)はクリームが入った甘いパンで北欧、アイスランド、フィンランド、バルト三国など四旬節(は聖週間(イエス・キリストの復活を祝う復活祭前の1週間)を準備する期間)に作られる伝統的なお菓子です。エストニアでは2月から3月にかけてVastlakukkel(ヴァスツラクッケル)がパン屋さんに並ぶそうです。
日本でも一大ブームを巻き起こしたイタリアのお菓子、マリトッツォと似ています。このお菓子とシナモンがたっぷり入ったホットシードル相性が良さそうだし、身体が温まって元気になりそうですよね。是非試してみてくださいね。
ヤーニハンソ・シードルの一覧
ヤーニハンソ・シードル・ブリュット<辛口>(発泡性8.5%)
バルト海沿岸のエストニアで、オーガニックのリンゴを原料に造られた、最高級シードルです。 この淡麗な辛口ブリュットは、果実味の中に、厳しい冬に搾ったリンゴの優しい苦みが心地良い逸品。 エレガントな泡は食前酒に最適です。
ヤーニハンソ・シードル・ドライ<中辛口>(発泡性5.8%)
エストニア原産の品種のみを使い、18ヶ月以上の長期熟成を経た中辛口ドライは、泡の余韻が口の中に広がる、 黄金色のシードルです。魚介類などに良く合います。
ヤーニハンソ・シードル・スイート<やや甘口>(発泡性5.8%)
やや甘口のスイートは、フランスのスタイルを意識した、スッキリとしたスパークリング。若干の渋みを残しながらも、口の中に豊かな果実の香りが広がります。
ヤーニハンソ・シードル・ロゼ<中辛口>(発泡性6.0%)
やや甘口のロゼは、グラスから漂う、摘みたてのラズベリーを思わせるようなリンゴの皮の香りが特徴。酸味と甘みの見事なバランスは夏の日を彩ります。
ヤーニハンソ・ホップ・シードル<中辛口>(発泡性5.5%)
手絞りのエストニア産リンゴ天然果汁を熟成、シムコーホップを加えて、さらに瓶内で二次発酵させます。シムコーホップは、シトラスや松の木の香りを持つ、IPAビールでお馴染みのホップ。爽快感がリンゴの果実味を優しく包む、とても印象的なリンゴのスパークリングワインです。
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