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「SIMULATIONごしょがわら2035」企画会議を立ち上げるまで

三沢市に今村寛さんがやって来る!

 先日から開発途中ではありますが、「SIMULATIONごしょがわら2035」について、不定期ながら、備忘録的にこれまでの歩みをまとめてみることにしておりました。今回はその第2回目です。
 私が参加している私的な勉強会「東北まちづくりオフサイトミーティング」(東北OM)には、青森県のメンバーが「TeamAOMORI」としての企画も行っています。2019年5月25日に、三沢市で「SIM(ULATION)ふくおか2030in青森三沢」が開催されるという連絡を受け、これはもう行くしかない!と予定を入れておりました。
 実は2017年7月に、一度三沢市でこの講座が開催されたのですが、その際は九州豪雨により、講師である福岡市役所の今村寛さんが来れなくなったことや、私は私で、参加している合唱団Apioの出番と重なってしまい、講座への参加が叶わなかったので、待望の講座でした。
 当日に向けて、五所川原市役所内で興味のありそうな職員に色々と声がけしていたところ、何と私も含めて8名の参加ということになりました。その参加者には、私以外にも五所川原版を作りたいという気持ちを持っている方もいました。もちろん私からも、参加予定者には「終了後は五所川原版を作りたい。皆さんには出来るだけ作成に参画してほしい(もちろん強制ではない)し、そのつもりで講座を受講してほしい」と伝えておいていました。

そして、参加してきました

 ところが・・・講座当日は、急に父親の病院付添いが入ってしまい、これだと開始時間に間に合わない・・・遅れること確定(泣)
 それでも、付添い終了後、高速道路やみちのく有料道路をフルに使って、何とか30分ちょい遅れで会場の三沢市国際交流教育センターへ到着。私自身は2016年の秋田市での講座に続いて2度目の経験となりますが、シナリオも変わっているとのことで、楽しみにしていました。
 講座では、最初に財政の基礎知識で、地方自治体におけるお金の流れ、財政課の事情や、お金がないとはどういうことかといったことが話されました。その後はSIMです。今回の役目は、環境・農水局長でした。やはりシナリオはだいぶ変わっています。
 このゲームは1テーブルを6人で構成するのですが、後で聞いたら、同じテーブルのメンバー6人のうち4人が何らかの形でSIMを経験しているとのことでした。今後も増え続ける社会保障費、それに伴う事業の選択・廃止や新規事業の可否について、正直今回も上手くできた自信はなかったし、何より疲れました(笑)
 最後に講師の今村さんからのまとめ。以前も話されていた「一人の千歩より、千人の一歩」を改めて心に刻んでいきたいと思います。今回参加した五所川原市役所のメンバーは、講座自体が初めての職員も2人いて、衝撃は大きかったと思います。改めて講師の今村寛さん、そして講座を準備をしてくれた東北OM TeamAOMORIの三沢市・おいらせ町・六戸町のスタッフの皆さんに感謝です。

SIMULATIONふくおかのゲーム途中
当日の板書

講座の振り返りと、五所川原版を作る意思を固める

 講座の熱が冷める前に、三沢市の講座に参加した8名と、興味がありながら当日参加出来なくて残念と言っていた1名の計9名で、2019年6月12日の業務終了後、「SIM(ULATION)ふくおか2030in青森三沢」の振り返り会を行いました。 

振り返り会の板書。字が汚くてすいません(笑)

 まずは5月25日の感想について、様々出てきました。ざっと書き出してみますと、
 ・貴重な経験。事業を止めることの重要性を体験。
 ・財政の基本、わからない職員がたくさんいるはず。そういった職員がSIMを体験することで、意識改革につながる。
 ・SIMで色々な方の意見を聴いてまとめることの難しさを感じた。一方で、議員になって別の視点から事業を見ることができたのは良かった。
 ・議会対応のシミュレーションを体験できたのは良かった(納得させる理由付け)。
 ・福岡は財政が豊か→実はそうではなかった。
 ・SIMでの情報共有の大切さ、理由や代替案の大切さ、いいまちを作る工夫など、考えさせられた。
 ・SIMは2回めだったが、今回も苦労した。何度やってもそうだと思うし、だからこそいいのだと思う。自分事として捉えることの大切さ。福岡で行っている枠査定予算での対話の大切さ。
 ・ビルド&スクラップが印象的だった。
 ・福岡はまちの規模が大きい。五所川原市は切れるカードが少ないのでは? 仮にゲームを作るとしても、どうやって作ればいいのか。
 ・SIMは、メンバーが変わると結果も変わってくるのが面白い。自治体における「お金がない」の意味を再確認。
 といったものでした。
 次に、五所川原版を作るかどうかについて話し合われ、皆さん作ったほうがいいという意見でした。
 ・誰を対象に作る? → 職員、そこから範囲を広げる
 ・ゲームのゴールを何年にする? → 2035年
 ・2035年の五所川原って、どんな姿? → 各々イメージを持ちながら、次回以降の会議で話し合っていく
 ・ふくおか2030の完コピ会やる? → 是非やった方がいい!
 ・ゲーム前の財政基礎講座、財政課職員やってくれる? → やれると思います
 ・いつまで完成させる? → 福岡版を見ていると、シナリオがかなり作り込まれている。慣れないと、なかなかこの域にはいけないと思う。まずは来年の今頃の完成を目指し、再来年の当初予算要求前に使えるようにしたい。
 ・これは人事課の研修メニューとして? → 組織がどうのではなく、まずは興味を持った人たちから始めてみよう。
 といったところでしょうか。
 福岡市役所の今村寛さんには、「五所川原版を作りたいと思っているので、福岡版のデータを提供いただけないか」とご連絡したところ、快諾してくださいました。また、熊本版体験者からシナリオを借りることもできました。
 そして、さらに五所川原版制作のためのメンバーを引き入れるため、福岡版の完コピ体験会へとつながっていくのでした。

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