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サイコロの旅~イギリス編~

毎日同じことの繰り返しで日々に刺激が足りない皆さん。
自分の運命をサイコロに託してみるのはいかがでしょうか。

この記事は2024年11月に行ったイギリス全土を巡るサイコロの旅を纏めたものです。

また、この記事内にお金の話は全く出てきません。イギリス旅行への参考にはなりませんのでご了承ください。自分がいくら使ったかなんて思い出したくもありません。

1日目

まずは本家サイコロの旅に倣ってひたすら北へ。

寝台列車Caledonian Sleeper

リクライニング角度0度の寝台列車に乗って夜通し北上。一時間の浅い眠りと数時間の半覚醒を繰り返します。

旅の始まりはイギリス最高峰Ben Nevisの座すFort William駅から。最初の目的地はどこになるのか・・・・・・

第1投

  1. 地元の蒸留所 Ben Nevis Distillery (1~5)

  2. オーバンウイスキーはすぐそこ Oban Distillery (6~10)

  3. 更に北へ Inverness (11~15)

  4. ホグワーツ特急の走る陸橋へ Mallaig (16~20)

※20面ダイス使用のため括弧内の数字は出目に対応

初日なので正直何が出ても楽しそう。結果は・・・・・・

Ben Nevis蒸留所と背景に聳え立つはBen Nevis山

マンツーマンの濃厚な見学ツアーを楽しんだところで本日の宿のあるInvernessへ。経路上のネス湖のネッシーは有休でいませんでした。

ホステルの主人へご挨拶

2日目

ハイランドの大都市Invernessまで来たらいかなくてはならないところ、Speysideのウイスキー蒸留所へ。今回はサイコロではなく自分のエゴに従います。

Glenfiddich蒸留所

8杯ものテイスティングをし大満足の上次の街へ向かいます。「テイスティング」と「飲酒」の境目ははたしてどこなのか。

本来であればこのタイミングで第2投をするべきなのですが、スコットランドの田舎ということで取れる選択肢が少ないため、とりあえず移動します。

ホステルの目の前がエディンバラ城

とりあえずで来てしまったスコットランド首都、エディンバラ。ちょうどガイフォークスデイということもあり町中で花火が上がって賑やかな夜。

3日目

黒い煉瓦で出来た美しい街並

午前中は散策をし街を堪能。観光客を避け続けた結果、アダムスミスのお墓にお参りしました。観光で墓参りは一般的ではないようです。

ここでようやく取り出します。

第2投

  1. スコットランドにまだいたい Glasgow

  2. 北海を望む街 Newcastle

  3. イングランドとスコットランドの国境近くへ Carlisle

  4. 歴史ある古都 York

  5. 産業とフットボールの街 Manchester

  6. いったんウイスキーボトルを置きに行こう London

お土産で買ったウイスキー2本が体力を徐々に目減りさせてきます。遠いですがロンドンの自宅へ一時帰宅も考えたいところですが・・・・・・

Manchester Piccadilly Station

楽しかったスコットランドを一瞬で抜け、イングランドへ帰還。

しかしイングランド、ましてや大都市マンチェスターにとどまる理由などありません。ロンドンとさして変わらないでしょう。

ということで降車後すぐに反対側のホームの電車へ乗車。

読めない…

思い付きでやってきたのはLlandudno駅。
ウェールズへ侵入しました。

因みにイギリス人でも読めないこの駅名をカタカナ表記するとすれば「シュランダッドノー」。初見殺しの国、ウェールズ。

英語併記無かったら絶望

ウェールズ語はゲルマン系でもラテン系でもないケルト系の言語なので発音も意味も全く予想できません。

4日目

英領オーストラリアのよう

到着時は日没後だったので真っ暗でしたが朝散策してみると目の前にきれいなビーチを発見。イギリスらしくもない良い天気に恵まれました。

朝の散歩を終えて、隣町のConwyへお城を見に行きましょう。

と思って急いで電車にかけ乗ったところ、間違って各駅停車ではなく快速のようなものに乗ってしまいました。

せっかくなのでどうせなら終点のHolyhead駅まで行ってみましょう。

綺麗な赤煉瓦

到着。

アイルランドへ向かうフェリーが発着する港町で、コンテナを運ぶトラックが行き来しています。以前行った工業都市、四日市駅(JR)を思い出しました。

さてお待ちかねのサイコロタイムです。

第3投

  1. ウェールズの首都へ Cardiff (1~5)

  2. お土産が重い London (6~10)

  3. いったん戻ろう Manchester (11~15)

  4. Peaky Blindersの舞台 Birmingham (16~20)

※20面ダイス

マンチェスターが出なければどこでもいいです。同じ街に戻るなんてことはしたくないが・・・・・・

Manchester Piccadilly Station②

戻ってきてしましました。

一刻も早くこの街を出ましょう。大都市に用は無い。

第4投

  1. この街のことをよく知ろう Manchester一泊

  2. 大都市から大都市へ Birmingham

  3. 商業の都市 Leeds

  4. ウェールズへ戻ろう Cardiff

  5. 南西最大の都市 Bristol

  6. やっぱり重い London

マンチェスター一泊だけは避けたいところですが、もうここまで来たらロンドンにも行きたくない。重さにも慣れてきたし・・・・・・

一時帰宅です。嬉しいような悲しいような。自宅にボトル2本を置いて慣れたベッドで旅中盤までの疲れを癒します。宿代も浮きましたね。

5日目

もちろんロンドンにも用はありません。早速行きましょう。

第5投

  1. ウェールズが呼んでいる Cardiff

  2. 友達がいけいけとうるさい Birmingham

  3. 絶対に嫌だ Manchester

  4. ウスターソースの発祥地 Worcester

  5. 何があるんだ Leeds

  6. 東の歴史都市 Norwich

マンチェスターは嫌だ、マンチェスターは嫌だ、マンチェスターは嫌だ・・・・・・

Manchester Piccadilly Station③

これは呪いなのでしょう。

何度も訪れているのに「何もないだろう」と決めつけてマンチェスターを素通りし続けている呪いです。

サイコロの神、マンチェスターの神を鎮めるためにも今回は少し街歩きをしてからサイコロを振りましょう。

罪を濯ぐためにマンチェスター大聖堂へ

まぁ予想通り何もありませんでした。ただお参りを済ました今、恐れるものは何もありません。晴れやかな気持ちで振りましょう。

第6投

  1. そろそろ戻りたい Cardiff

  2. もういいだろう Birmingham

  3. 湖水地方へ Windermere

  4. 何があるんだ Leeds

  5. スカボロー・フェア Scarborough

  6. スコットランドが呼んでいる Glasgow

久々に今回は外れ無しのダイスロール。次の目的地は・・・・・・

Cardiff Castleを守護する凛々しい獅子

Cardiffはウェールズの首都。Cardiff城などの歴史的建造物がのこっています。ここでなんの脈絡もなく食べたバーガーキングが疲れた心と身体に沁みました。

第7投

奇数. 更に奥地へ Llanelli
偶数. ウェールズを出よう Birmingham

今回は西に行くか東に行くかの簡単な回。結果は・・・・・・

発音をカタカナで書くと「シュラネシュリ」。
またよくわからない街へきてしましました。

鳥をほぼ見ず、木製カワセミを見ました

水鳥の保護区へ来ましたが、来てから自分が生き物に特に興味がないことを思い出しました。鳥たちを驚かさないように静かに散歩をして保護区を後にします。

6日目

昨夜はLlanelliの隣町Swanseaにて宿泊。

産業革命を支えた鉱産資源の豊かなウェールズ

せっかくなので地元の博物館を2つ回ってから今夜はロンドンへ戻ります。

今回サイコロなしでロンドンへ戻る理由はただ一つ、この旅の締めくくりとしてもう一方の寝台列車に乗ってイギリス南西部のCornwallへ向かうためです。

寝台列車Night Riviera Sleeper

これにてこの国の寝台列車制覇。2路線のみですが。

7日目

地元のカフェで朝ごはん この旅で一番美味かった

最終日の朝です。

早朝には終点、Penzance駅に到着し、海岸線を散歩し例の通り地元の博物館を訪れます。そろそろ博物館に飽きて来ました。

有給は今日で終わりなので、そろそろロンドンに向けてぶらり途中下車しつつ帰っていきましょう。

タンクごと欲しい

途中下車で訪れたのはPlymouth Gin Distillery、プリマスに構えるイギリスで稼働中最古のジン蒸留所です。

こちらで一番度数の高いジン(57%)を最後のお土産に購入し、一路ロンドンへ向かいます。

これにて今回のサイコロの旅~イギリス編~はグランドフィナーレを迎えます。

おまけ

ここで終えても良かったですが、今回はスコットランドとウェールズ、コーンウォルを巡ることが主目的だったため南イングランドへ行けていません。

仕事があるとは言いましたが、早起きをすればどうということはありません。仕事が始まる16時までにロンドンに戻ればいいのです。

Royal Navy旗艦 HMS Queen Elizabeth

ということで訪れたのがポーツマス。イギリスの誇りRoyal Navyの軍艦が多く停泊する軍港です。横須賀の上位互換です。

まだまだ足りません。南東にも行きましょう。

青空との美しいコントラスト

英国国教会総本山であるカンタベリー大聖堂。
「離婚したい」と言うためだけに生まれた宗教に飲み込まれた悲しき教会です。

これにて本当にイギリス周遊の旅は終了。

この旅を経て得たのは少しの知識と3本のアルコール、そして尾を引く肩こり腰痛筋肉痛。

つまらない日常に戻るには少し代償が大きいですが、代え難い経験をできたことでしょう。

おわりに

山無し谷無しの旅程をお読みいただきありがとうございました。

今回のサイコロの旅〜イギリス編〜の全経路をまとめた地図です。イギリスのことを少し知っていると言って怒られはしないでしょう。

今回の記事に載せたのはこの旅の一部のみ。
もし興味が湧いたらInstagramやXも是非。

それでは、また次のサイコロの旅でお会いしましょう。

さようなら。

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