ブレナム宮殿のクリスマス 2023
クリスマス、どこかいいお出かけ場所ないかな〜と探していて、いつもイギリスのクリスマスベストスポットに挙がっているのがブレナム宮殿。ウィンストン・チャーチル首相の生家です。訪れたのはもう10年以上も前。ということで、久々に行ってみることにしました!
入り口から気合の入った飾り付けで心躍ります。
お城の前のスペースには移動遊園地とクリスマスマーケットが。ここまでは誰でも無料で入れます。
実は今回来るかどうかめちゃくちゃ迷った。行きたい! けれど宮殿の入場料が高くて。宮殿の中は見るのに£35。そしてライトアップされたトレイル(ライトアップされたガーデンを回るコース)は別で£25。合計で一人£60も。流石にお出かけにそこまでは〜と思っていたので、とりあえずクリスマスマーケットだけでも行ってみる? ということで、チケットは買わずに出てきたのでした。
が、クリスマスマーケットはしょぼかった。朝イチに来たので余計かもしれない。いくつかお店閉まってたので…。
遊園地は子供用だし、ウッドストックの村はめちゃめちゃ小さいしで、朝来て30分で早々にすることがなくなってしまった。
う〜ん、やっぱりせっかく来たんだから宮殿見とく? 10年前に来た時宮殿も見ているはずだけれど、写真禁止だったためか写真もないし記憶も全くなくて。で、よくわからなかったのが、私は当日の宮殿のみのチケットを探してたんだけれどそれがなくて。宮殿年間チケットか、「眠れる森の美女」のストーリー展示か、トレイルしか見当たらない。年間じゃなくてその日だけのチケットはないのかな、と思ってチケット係に聞いてみたら、宮殿=「眠れる森の美女」の展示だそうで。なんとお城全体を使って「眠れる森の美女」のお話を再現しているんだとか。(なので普通の状態の宮殿を見ることはこの時期できません。)じゃあもうせっかくだし、買っちゃうか! ということで、「眠れる森の美女」の展示を見ることに。昨夜の時点でもう朝以外のチケットは売り切れ。トレイルのチケットも全ての時間帯で売り切れていました。トレイルは暗くなってからの4時ぐらいからなので、宮殿もその辺りの時間から埋まっていきます。チケットは高いけどめちゃくちゃ売れてました。
で、さっそく中に入ってみると…
天井まで届きそうな巨大なクリスマスツリー! しかも飾りもびっしりでとっても豪華。この時点でテンションが爆あがり。こりゃチケット高くても売れるわ! この両脇にもクリスマスツリーが並んでいて、まだほんの入り口なのに、チケット買ってよかった!って思いました。
お話に沿った飾り付けがされているのですが、クリスマスツリーなので基本クリスマスツリーの飾りです。オーロラ姫がクリスマスに生まれました的な。
音楽もついてるのですが、ここは別にチャイコフスキーのバレエ音楽は関係なく、場面に適したいろんな音楽がかけられています。バレエ好きとしてはどうしてもチャイコフスキーのバレエ音楽「眠れる森の美女」に合わせたい! と思ってインスタグラムでストーリーのハイライトを作ってみましたので、もしよければ下のリンクから見てみて下さいね! 写真では見せられない部屋の全体像などもみられます。
待望の姫がお生まれになったということで、王様と王妃様のもとに妖精が招待され、妖精たちは姫に贈り物を持って参上します。この妖精の贈り物のテーマのカラーごとにクリスマスツリーが飾り付けられていました。こちらは「美しさ」
なのでクリスマスツリーの飾りも妖精がメイン。こんなふうに大きなビスクドールのようなお人形で、ちゃんとプレゼントの飾りも。
とにかく、ツリーもいっぱいあるけれどその飾り付けが一本一本ほんとにぎっしり豪華に飾り付けられていて半端ない。これはもう、£35も納得のお値段。そしてこれは年間チケットなので、普通の時の宮殿も見られるし、なんだったら来年のクリスマスのストーリー展示も見られるので、むしろ安いのでは⁉︎と思う。
虹色のお花のアーチ。カラフルに色分けされてたりするのが私好みで本当に素敵。
国中の妖精(魔法使い?)が招待されたはずでしたが、一人は間違って招待されませんでした。激おこの魔女。この魔女が報復にオーロラ姫に呪いをかけます。「16歳(15歳?)の誕生日に、紡錘に刺されて死ぬだろう」
けれど、その呪いは最後の妖精が贈り物をする前でしたので、最後の妖精はその呪いを軽減する贈り物をします。「呪いは解けませんが、死ぬのではなく、100年眠るだけです」バレエではこの妖精がリラの精なのですが、だからか、この部屋のテーマカラーが薄紫色ですごく素敵でした! この大きな花も閉じたり開いたりするんです!
姫の16歳の誕生日。と思われるテーマの部屋では、かわいいケーキやお花などで目一杯飾られてて、ほんと素敵。
紡錘が使われる糸車。そしてオーロラ姫は紡錘に触れていまい…
姫だけが眠ってしまってはかわいそうなので、ということでお城中も眠らされました。というシーンではキッチンが選ばれ。ここはキッチンではないけれどお城のキッチン風景が再現されてました。
元々がなんの部屋かはちょっと覚えてないのですが、天井が高い大広間のようなスペースに広いキッチンが再現。
眠りの森の美女にクリスマスは全く関係ないですが、とにかくクリスマスツリーのオンパレード。でもそんなことは関係なく、本当に夢の世界にいるみたい。
猫も眠ってるー! かわいいけど、お皿の上に乗ってると猫も食べる気なのかって感じでちょっとシュールですが…。
眠りについたお城を守るかのように荊がお城を取り囲んで魔法の森に。本当に細部までこだわった飾り付けで、ストーリーの展示といえどこんなに世界観が作り込まれてるなんて思ってなかったので引き込まれます。これでも朝すぐに入った方ですが、後から後から人が押し寄せてくるのでゆっくり見られなかったのが残念。
上の写真の大きなボートのそばに小さなボートがあり、そこにネズミ君が乗ってるのが見えますか? 子供用に、「ネズミ君を探せ!」的な、各部屋にいるネズミ君を探すゲームもあったようです。割と暗めの照明だし、飾り付けもびっしりなので難しかったのでは。
姫を起こすために荊を切り裂いて進む王子。家具などは一部そのまま。
そして、眠るオーロラ姫。幻想的なシーンで、本当に夢の世界にいるようでした。
オーロラが目覚めて、フィナーレ。夢のようなお花の庭園。
どこもかしこも素敵なお花でいっぱいです。
目覚めて元気いっぱいのオーロラ姫、ポーズしてくれました!
本当に、細かいところまでディテールがすごい! こちらのキノコのオブジェはミニチュアが素晴らしいけど、柱の影にあったので多くの人が見過ごしてました。こんなところまでこのこだわり!
このお仕事した人も、これだけたくさんディスプレイできたら楽しいだろうな〜なんて思いつつ。
最後のオーロラ姫のベッドにはプロジェクションマッピングで素敵なガーデンが映し出されて…
おしまい。
この出口から出た時、本当に長い眠りから覚めたオーロラ姫の気分でした…。ああ、本当に夢のよう。高いチケット代だったのでどうしようか本当に迷ってたけど、本当に来てよかった!というか毎年来たい! 数年前は私の大好きな「不思議の国のアリス」だったらしく、見られなくて本当に残念。今から来年が楽しみです。
村のカフェでお昼を食べた後、宮殿の外の庭を散歩。
広大な土地で、湖もあって、お散歩には最適。この日はお天気も最高でした。
ブレナム宮殿は実は思い出の土地で。結婚直後で、ビザ申請中で海外にハネムーン行けないから代わりに、ということでここに来たのでした。でもその時ちょうど乳がんも発覚した直後。と言ってもしこりを発見した後で生体検査してがんかどうかの結果待ちという、非常にぐるぐるした時に来たんでした。帰った直後にやっぱがんでした、と言われたのですが、再びここに来た今は長い治療も終わって寛解した後なので感慨深いです。
ここに来た理由はもう一つあって、本当は前回来た時に泊まったB&B兼ティールームが素敵だったので、またここでお茶したいな〜と思ってたのです。イギリスの田舎のティールーム最高なので。と思ったら、このティールームがなくなっていて悲しい! 昔ながらの素敵なティールームだったのになあ…。村にあるのはどこもハイティー(豪華なアフタヌーンティー)を提供するところばかり。アフタヌーンティーも素敵だけど、ランチもした後だし、そんなに食べられないんですよね…。ちなみに宮殿にもハイティーできるところがあります。
しかし、早めに村を出て立ち寄ったオックスフォードで素敵なお店を見つけました! それはまた別ポストでお伝えしますね!