ありがとう BlackBerry
最近は iOS に活躍の場を奪われて接する機会が減ってたから、分かってはいたけれども、とうとう来るべき日が来てしまったね。
ボクに本格的なモバイルの働き方を教えてくれた師匠というか相棒的なこのデバイスは、色々な事を経験させてくれました。
Lotus Notes, Sametime, Connections をいつでもどこでも手の上であやつることができる様になって、オフィスに縛られる事なく移動中でも働ける様になって同僚や取引先を待たせた上にズレた回答でイライラ手戻りさせる様な無駄な時間を減らしたのみならず、組織や個人で負担する出張費や様々なコストを削減し、効率的に今までよりもっと動きまわれる様になりました。
モバイル活用のなによりのメリットは様々な機会損失が少なくなったことだと思います。
個人的には、予定も全てNotesのカレンダーで秘書さんと管理することになって、紙の手帳への興味が全く無くなったのも大きな出来事でした。
最初の出会いは2010年の頭にマネージャー職になった事で持たされた青いボディの 8707h でした。とっても固い歯車をガリガリ言わせて親指の指紋を削りながら使ってました。今はなき RIM の人がアイスホッケーのパック代わりに使っても壊れないと冗談を言っていた位に頑丈なデバイスでした。元々 PC でもショートカットを使うのは好きな方なので、ハードウェアキーボードによる操作を覚えるとより短時間で色んな事ができるようになる感じも楽しめました。
どんなに日差しが強い夏の日でも、屋外でディスプレイが見やすいのは今でもすごいと思っています。
次に手にしたのは2010年後半に出た Bold 9700 でした。RAM が増えた事により Twitter, Facebook などの SNS をちゃんと使い出したきっかけになりました。後の OS で搭載されたソーシャルフィードを使って複数の SNS をまとめて参照・投稿できるのも当時とても使い勝手のいい実装でした。
加えて WorldMate や Google map などの旅行や出張にものすごく助かるアプリケーションが使える様になってタイムマネジメントができる機動力を手にしました。
ただ、GPS 感度の悪さと CPU の遅さは幾らショートカットを駆使してもパフォーマンスに対するストレスになりました。
ロサンゼルス出張中には夕方に歩いてホテルへ戻ろうとしていたら、明らかに通ってはいけない通りにナビゲートされてしまい、コンピュータに殺されるってこういう事かと冷や汗をかいたものです^^;
その後は、残念ながら iOS と Android の勢力争いに置いて行かれ、魅力的なアプリケーションも iOS と Android が主戦場となり、昔の仲間たちも RIM から去り、ボクも手放すことになりました。また、いつか使う機会があれば、そのときの最新デバイスで使ってみたいです。ありがとう BlackBerry!
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