いちじくのキルシュ風味
いちじくのシーズンです。このいちじく、シーズンが短い上に果肉がやわらかく流通が難しいので入手するのがちょっと難しめでしたが、今ではスーパーで簡単に手に入るようになりました。
生産量のトップは愛知県。たしかに愛知のいちじくは高品質です。いちじくにもいろいろな品種がありますが、写真の桝井ドーフィンが一番一般的。他にもバナーネやコナドリアなどの白いちじく系(皮が緑色の品種)やビオレソリエスなどの黒イチジクがあります。いちじくは輸入がない(最初に述べたとおり流通させるのが難しい)ので、様々な産地で作られています。
すいかにはコアントロー、柿には梅酒があいますが、いちじくとすごく相性がいいのはキルシュです。
キルシュはさくらんぼの蒸留酒で、華やかな香りが特徴。
砂糖を加えてホイップした生クリームに少量加えるとぐっと美味しくなります。
いちじくはよく洗えば皮ごと食べてもなんの問題もないのですが、今回は皮を剥きます。お菓子屋さんは包丁で剥くと思いますが、いちじくの皮を剥く時は湯剥きにするのが簡単。
冷水にとりましょう。
皮が簡単に剥けます。剥けない部分はそれだけ皮が薄いということなので、無視していいでしょう。
いちじくにキルシュをふりかけます。
キルシュ風味のホイップクリームを添えれば出来上がり。桃にもそういうところがありますが、いちじくはそれだけだとちょっと「ボヤン」とした香りで、おいしいのですが他の素材と組み合わせると存在が霞んでしまう場合があります。しかし、そこにリキュールを加えると輪郭がはっきりしてくるのです。
もちろん、このためにキルシュを買う必要はないので、今までこのnoteで何回も出ているコアントローを使ってもいいでしょう。スーパーでも製菓用の安価なキルシュが売られていました。こういうのは使っていかないとなくならないので実験感覚でいろいろなものに振ってみるといい思います。