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いちごとフレッシュチーズはおいしい組み合わせ
小粒ないちごが出回る時期になりました。
この時期のいちごは露地物で、酸味を生かして料理やジャムなどするのに適しています。いちごと相性がいいのはクリーム類。ホイップしたクリームを添えるだけでデザートになりますが、今日は料理に使います。いちごとチーズを使った前菜です。
『Foodpairling仮説』(同じ芳香化合物が含まれている食品同士は相性がいいという仮説)でもいちごとチーズの相性の良さは証明済み。いちごに最も多く含まれている香り成分はエステル化合物(酪酸エチル、酪酸メチルなど)で、チーズと共通しているからでしょう。ちなみにFoodpairling.comで調べてみると一番相性のいいチーズはグリエールチーズ、次にマイルドなブルーチーズ、エメンタールチーズ、グラノパダーノとなっています。
いちご1パックはだいたい280〜300g、洗い方はイチゴの洗い方と砂糖の力『イチゴのスープ』という過去記事を参照してください。へたをとって半分に切り、ボウルに移します。
いちごと相性のいいオリーブオイルを大さじ1。
ワインビネガーを小さじ1加えて、酸味で味を引き締めます。酸味はレモン汁でもいいですし、米酢でもかまいません。今回は赤ワインビネガーを使いましたが、フルーツビネガーもあいます。
あわせるチーズはフレッシュなもの。具体的には「リコッタチーズ」「モッツァレラチーズ」「フロマージュブラン」などです。モッツァレラが入手しやすいでしょうか。
今日はカルディコーヒーファームで購入した冷凍のブッラータチーズを使います。モッツァレラチーズのなかにクリームが入ったブッラータはDOP(原産地名称保護制度)を取得していないチーズなので、メーカーによって味や製法も様々。
こちらの商品は味はまあまあという印象ですが、国産のモッツァレラよりもずっとおいしいですし、安価なのが最大の魅力。買い置きができる冷凍という点も便利です。
お皿に盛り、オリーブオイルを適量ふりかけます。
そこにフルールドセル(粒の大きい塩であればなんでもOK)を少し。二本指で一つまみくらいです。
あとはさきほどマリネしたいちごを添えて、水菜を少し足しています。水菜ではなく、イタリアンパセリ、バジル、ミント、セルフィーユなどの香草でもいいですし、ルッコラでもOK。仕上げにバルサミコ酢を添えてもコクが加わります。簡単な料理ですが組み合わせの妙を感じてもらえるか、と思います。科学的な根拠はもちろんありませんが、フランスではいちごには惚れ薬の作用がある、という言い伝えがあります。ディナーの前菜にもいいかもしれません。
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![樋口直哉(TravelingFoodLab.)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/23905642/profile_4c8532e5bd46ca393d3054a475f31cac.jpg?width=600&crop=1:1,smart)