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樹木医試験対策 <小論文編>

こんにちは。

樹木医試験、正式には「樹木医研修受講者選抜試験」ことですが、この小論文試験に臨むにあたっての考え方をご紹介したいと思います。

小論文がすごく上手になる方法というよりは、「試験に受かる程度の文章を書くためのヒント」です。100点満点を狙いにいく感じではありません。

目指すのは『合格』です。



受験者に共有したい前提

受験者の方であれば、ご存知かとは思いますが、この試験は

1)選択問題
2)小論文

の二部構成となっています。

試験日は、午前に「選択問題」の試験が行われ、昼休みを挟んで、午後は「小論文」の試験となります。

受験経験者の私が感じたことは、

「小論文が苦手だと、合格は難しいかも」

ということです。逆に言えば、文章を書くことが好きだったり、文章を書くことに慣れている方であれば、合格しやすいと思います。

受験資格は、樹木医補を取った方であれば、実務経験1年で受験資格が与えられます。樹木医補を持っていない方は実務経験5年が必要です。

何が言いたいかというと、

今、この記事をお読みになっている方で、樹木医補を持っていない方にお伝えします。

みなさんは、

「大学4年間、授業でたくさんのレポートや論文を書いてきていて、なおかつ、樹木に関する勉強をしてきた、『ほぼ現役の大学生』とも闘わないといけない」

と言うことです。

なんか勝てる気がしないですよね。私も「樹木医補を取っていない人間」なので、この事実と向き合った時、「ど、どうしよう。大丈夫かな。」と思いました。でも受かったんで、ちゃんと書き方を理解して臨めば大丈夫です。

もちろん受験者の幅は広いので、20代前半の若者ばかりではありません。しかも、合格は、試験の点数で線引きされているわけではありません。

相対評価で上から95位以内くらいに入ればいいわけです。
そして、満点を目指す必要はない。のです。

そう考えると、少し気が楽になるかもしれません。


樹木に関する学部を専攻していなかった方でも、大学や、その他の場所でレポートを書いたことがある方々は、練習して文章を書く感覚を取り戻せればどうにかなります。noter の皆さんなら普通に受かるかもしれませんね。

文章を書き慣れていない方も、書き方を理解して、練習すれば、合格できると思います。

頑張りましょう。


合格後に 緑化センター から伝えられたこと

私が合格した年、採点後に、合格者にだけ試験の総評が伝えられました。

「合格者の小論文の点数がものすごく低いです。合格者のうち、小論文で、緑化センターが想定していた合格ラインを超えている人数は一桁です。」

合格者は98人くらいだったと思いますが、このうち小論文の合格点が取れているのが1割以下だったという事実!つまり、

合格者だけの平均点ですら、合格点を超えていないのです!

ということは。。。

合格ラインに届くような小論文を書ければ、95位に入れる確率がかなり上がります!というか、ほぼ『合格』みたいなもん!

じゃないですか?(言い過ぎか笑)

いや、もちろん午前の選択問題の点数も大事です!

選択問題に関しては、正答率が5割を切ると、小論文は採点すらしてくれないという「足切り制度」があると聞いたことがあります。

ですが、選択問題だけの正答率を見ると、(合格者平均ではなく)受験者全体の平均点は5割を超えていて、「大体みんな足切りになっていない」ことがわかりました。つまり、全体の平均点くらい取れていれば小論文で巻き返せる可能性が残されるわけです。

そもそも、問われている内容が、(私からしたら)結構難しくて、高得点が狙いづらい試験になっているなと思いました。でも、私の経験上、勉強してきた人たちは少なくとも、平均点くらいは取れるような難易度になっていると思われます。

正直、私も、選択問題がわからなすぎて、試験中に「こりゃ落ちるかもしれん・・・」と結構本気で不安になりました。

そんな私でもどうにか合格できたので、

選択問題でなんとか全体の平均点を取って、小論文がある程度まともに書ければ受かる。

という考えになりました。

というか、まず、試験中に手応えがあって、試験終了後「あ、これは受かったわ」って思う人はほとんどいないみたいです。(私調べ)

とにかく、選択問題は「足切り」になってしまうとそこで終了なので、「足切り」に合わない程度までは、頑張って勉強してください!


小論文が苦手な方へ


得意な方であれば、練習せずにぶっつけ本番でも結構受かってしまいます。そういった人たちは、おそらく、午前の選択問題でもそれなりに点を取れている方だと思います。苦手な方は、ポイントを押さえて改善していかない限り文章は良くなっていきません。

一人で勉強されている方にとっては、読んでもらえる相手が居なかったり、自分が書いた文章が良いのかどうかの判断がつかないなど、勉強の仕方に困るところだと思います。

私が思う、日本緑化センターが小論文を試験の項目として入れている意図、要するに、「樹木医になる人にとって必要なもの」は、「文章の構成とわかりやすさ」だと思っています。

その理由は、樹木医の社会的役割にあります。

「樹木医は、樹木と人の間や、専門家(研究者)と一般の方々との間に立ち、架け橋的な役割を求められます。」

つまり、さまざまな状況において、住民への説明や解説、交渉などをするときに、求められている内容を、論理立てて、簡潔に、かつ、相手に伝わるように説明できるか。が、樹木医として求められている部分なので、試験でもその資質があるかどうかを小論文を通して審査しているのだと思います。

ダラダラと知識や専門用語を並べて相手を丸め込むような言い方ではなく、「わかりやすく」「的を射ているか」が重要なポイントになってきます。

日常生活の会話の中でも、論理立てて話せている人と、そうでない人では、同じ話をするにも大きく差が出ています。

はじめに、小論文が苦手な方には、これから、普段の会話の中でも意識してほしいことがあります。

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