弟ってこんなにすごかったっけ?と感銘を受けた。
昨日は家族でズーム飲み会した。
二人の弟と母とね(父はこういうの苦手なので、参加せず(^^;)。
一人の弟は結婚していて、かつ医者なので忙しくていつもはなかなか飲み会にも参加できないし、私も帰省した時会えることが少ない。
だけどこういうズーム飲み会なら、おうちでできるからすぐに家族が集合できてありがたいなぁとつくづく思った。
医者の弟は、やはり今のコロナ時代、最先端で仕事をしている。
ほとんど寝る間もないほどで、やっとこのGW2日休みが取れたみたい。
そんな医者の弟と話していて、「弟ってこんなにすごかったっけ?」と昨日は心から思った。
弟大変だろうな。
コロナ対応が大変で、ろくに眠れないほど過労だって母から聞いてたし、かわいそうと話す前思ってた。
だけど、そうじゃなかった。
いや、そうなんだ。実際に大変で過労なんだけど、
それだけじゃなくて、それ以上にすごく生き生きとしてたの。
コロナの惨状、病院の状況、、たくさん弟から話を聞いた。
その中で感じたのは、弟の医者としての知識、熱意。
さらに自分がやれることは何かという役割意識。
そういうものが、ぶわーって感じられて、まぶしくてまぶしくて。
弟を直視できないほどだった。
弟ね、医師を目指してよかったって言ってた。
「自分で方針を決められて、責任を持って、仕事ができるのがやりがいだし仕事の楽しさ」と語っていたからだ。
衝撃を受けた。
責任=自由?、楽しさ?
そういう風に考えたことがなくて、斬新すぎたから。
だって、私もう責任持ちたくないって思っていた。
責任を持てば持つほど、残業して、そこでミスしたら責められるイメージしかなかった。
責任を持てば持つほど、自分が仕事に追いつめられて、自由がなくなる。だからほどほどにしよう。
そう思っていたから。
だけど弟の話を聞いていると、弟の考え方や生き生きと仕事をしている様子が話していて伝わってきて、自分の考え方がぐらぐらと揺らいできた。
いつの間に私、責任は偉い人たちにとってもらって、私はワークライフバランスで仕事に力点を置かない生活をいいと思うようになったんだろう。
そんな自分にすごくもやもやしてきた。
ワークライフバランス。
自分を大切にする。
そういう言葉をたくさん吸収して、
そういう風に生きようと思っていたけれど‥
私の中で、
それって本当に満足?
それが私がこの人生に望んでいること?
という疑問が
ふつふつと湧いてきた。
高校時代までは普通の弟だった。
成績も中くらい。
最初は調理師か語学系の大学に行こうとしていた。
だけど高校の時に心臓の病気をして、入院した。
そこで、辛い思いをしたからその思いを活かしたいと医者を目指すようになったんだよね。
もちろん成績は中くらいだったから、必死で頑張って
三年浪人して、やっとやっと医学部に入学できた。
合格発表の時、家族全員で泣いたのを覚えているなぁ。
そこから、北海道の大学の医学部に入って、
長期休暇には帰ってきていたけれど、その時にも朝から晩まで分厚い医学書を持って勉強してた。
「大変だね」と言うと、「でも理解して勉強するって楽しいよ」と言われて驚いたな。
ようやく国家試験に合格して研修医になっても、ほとんど休みもなく、帰ってからも夜3時まで勉強。そこから寝るから、睡眠時間は3時間ほど。
過酷としか思えなかったけど、「患者さんと話をしているのが楽しい」「仕事が休みでも、患者さんが心配で見に行ってしまう」と言ってた。
弟は、どこからこんなに変わったんだろう。
医学部に入ってから?働いてから?
本当に普通の弟だったんだから、想像がつかなかった。
そして自分の価値観にも気が付く。
私、やっぱりこんなに弟から感銘を受けるってことは、仕事に全力を尽くしている人にあこがれがあるんだなぁ。
楽してのんびり、が好きだと思っていたんだけれど、こういう人を間近に見ると違うんだなって強く感じる。
私はどうしたい?って問い詰められる。
ズームを切った後も、すごくモヤモヤしていた。
考え続けていた。
今日の朝も。
そして、思う。
私、こういう人の生き様を見るのが、聞くのがやっぱり好きだ。
人の生き様から、たくさんの話を聞いて、たくさんの感銘を受けて、そのたびに軌道修正して、生きていける。
私にとって、すごく貴重だ。
弟と昨日話せて本当によかったな。
一日で答えが出るような話ではないけれど、
私また自分の生きざまについてごちゃごちゃ考えたいな。
やっぱり仕事で生き生きするのって素敵だよ。
責任は自由。
弟にたくさんのことに気づかせてくれて、ありがとうと伝えたい気持ちでいっぱいです。