しろくまのビール醸造日和【仕込み編】
前回の記事では醸造に必要な材料・道具と製造工程の解説を行いました。
しろくまのビール醸造日和【準備編】
https://note.com/travelabroad/n/ndbbc657d0a91
今回は2020年10月6日に行った仕込み (マッシング、ラウタリング、煮沸、発酵) の工程を写真とともにご紹介します!
①マッシング (糖化)
ミネラルウォーターを57℃になるまで温め、モルトを加えて煮込みます。
デンプンを糖に分解するアミラーゼの活性を高くするには決められた温度を維持する必要があります。この時の温度管理がなかなかにシビアでした。ただでさえ温度を維持するのが難しいのに、使った鍋が小さかったために温度が上がりやすく酵素が不活性化しないかヒヤヒヤしました。
おおよそ60分間ほど煮込みました。初めは無味だった麦汁も、終わりには結構甘くなっていました。
②ラウタリング (麦汁の分離)
麦汁とモルトを分離します。モルトが水分を吸って量が倍増していたため、漉し器から溢れかえって大変でした… 分離されたモルトはまだ糖分が残っていますので、追加の水で軽く煮込んでまたろ過しました。麦汁は相当の糖分を含んでいますので、どこかにこぼすと粘ついて掃除が大変です!
※写真を取り忘れました(T_T)
③煮沸
ギリギリ沸騰しないぐらいの温度で、麦汁を煮詰めます。同時にホップを投入し、香りと味を付けていきます。今回はペレット上に加工されたホップを使用しました。
煮込みながら麦の香りが充満し、パン屋を彷彿とさせました。むしろちょっとむせ返るぐらいなので、換気をしないとキツイです。
④発酵
麦汁を20℃ぐらいまで冷やし、布で濾しながら発酵容器に移しました。布は目の細かいものを選んだのですが、まだまだ濁っていました。コーヒーフィルターとかの方が綺麗に濾せるんでしょうか…? また次回別の方法を考えてみようと思います。
そして、エアロックで栓をして作業完了です!これからは部屋の温度に気をつけながら1週間発酵を維持します。
以上で仕込み編を終わります。次回のnoteではビールの発酵と完成したビールをご紹介したい思います!
【準備編】https://note.com/travelabroad/n/ndbbc657d0a91
【仕込み編】この記事です
【発酵&熟成編】誠意製作中