【備忘録】人生3回目のタイ旅行
2024年4月29日、人生で3回目となるタイ旅行に向かいました。前回訪れたのは2018年11月、なんと6年も経過しています。
当時は大学生でお金もなく、アルバイトで貯めたお金と、親から人生経験だからと貰ったお小遣いで貧乏旅行に少し毛が生えたぐらいの感覚で2週間ほどタイの田舎を回りました。
今回は社会人としての訪問であり、圧倒的にお金に余裕があります。それでも1,000~2,000円の安宿にしか泊まらないあたり根っからの貧乏性はまだ健全のようです。
さて、今回の訪問では北西部のチェンマイを訪れました。私の大好物である「カオソーイ (カレーヌードル)」発祥の地であること、そしてタイ国鉄の寝台列車に乗れることから選びました。
今回のNoteでは、6年間でのタイの変化と、チェンマイでの思い出を綴っていきたいと思います。
1. 6年間での変化
結論から申し上げますと、タイは6年経ってもほとんど変わっていませんでした。発展が目覚ましいバンコクでさえも、プロンポンの近くに「エムスフィア」という新しいデパートが開店したり、アソークで高層ビルが少し増えたぐらいです。結局のところ、違いというのはあまり目に見えないものなのでしょうね。
一方で、明らかに変わったことがあります。
・屋台が大幅に減ったこと
・マリファナのお店がコンビニぐらい増えたこと
以前はどこを歩いても常に視界に1つはあった屋台ですが、バンコク市の政策によって屋台はどんどん数を減らしているようです (詳しくはこちらの記事)。バンコクの大きな魅力である屋台が減るのは悲しいことですが、名店はレストランとして営業していることも多いので、観光客として実際の被害はそこまで大きくないのも事実です。
そして、マリファナのお店。とにかく増えています。世界最大の大麻ブランドであるRoyal Queen Seedsの直営店や、日本人が経営するピーチパンティーズもあれば、有象無象の大小様々のショップが見られます。
バンコクはそこら中にコンビニがありますが、その数に並ぶレベルでマリファナのお店があります。今後は淘汰されて質の良いところだけ残っていくのでしょうか?
2. チェンマイでの思い出
1. 到着から市内観光
Mo Chit Bus Terminal (通称: 北バスターミナル) から夜行バスに乗り、チェンマイに向かいました。到着は朝の8時で、バスの強すぎる冷房で冷え切った体を朝方の涼しい気温が癒してくれます。
バスターミナルの前に屋台があったので、「カオカームー (豚足の煮込みごはん)」を頂きました。肉の量が少なくてガッカリしたものの、味付けが完璧だったので非常に美味しく頂けました。
お腹も膨れたので、日本から持参した携帯灰皿を使って、タイの現地のタバコ (SMS Green) を吸います。う~ん、結構美味しい。60バーツ (約250円) と低価格なので不安でしたが、優しいメンソール感もあって結構いけます。ブレンドは安っぽい感じがしますが、飽きない美味しさがあります。
バスターミナルは街の郊外にあるので、市バスかタクシーで街に向かう必要があります。そこで私は、あえてレンタルバイクを選びました。
2. チェンマイでバイクをレンタル
今回はバスターミナルから歩いて数分にある「The Y Motorcycle」を利用しました。値段はどのお店も一緒なので、Googleレビューがマシ、かつ近くに同じ名前のホテルがあるのでボッタクったりはしないだろうという気持ちで選びました。
レンタルの流れは次の通りです。
1. どれぐらいレンタルするか期間を伝える。
2. パスポートなどを提出し、いくつかの書類に記入する。
3. バイクを選んで傷がないか確認する (あったら撮影しておく)。
非常に簡単ですね。今回は1日250バーツ、そしてデポジットで500バーツほど支払った記憶があります。
6年ぶりのバイクの運転でエンジンの掛け方を忘れるぐらいでしたが、いざ乗ってみるとすぐにコツを取り戻して快適に運転できました。とはいえまだバスの疲れが残って眠たかったので、本場のレッドブルを飲みながらホテルに向かいます。
3. チェンマイ郊外でカオソーイに舌鼓
ホテルに荷物をおいて、「カオソーイ メーマニー」に向かいます。こちらは40年続く老舗で、ミシュランビブグルマンを5年連続受賞するカオソーイの名店中の名店です。
チェンマイ市内からは北に10kmぐらいの位置にありますが、バスなど公共交通機関は一切通っていません。しかし、バイクさえあれば旧市街から国道107号を15分ぐらい北上すれば着きます。
肝心のカオソーイの味は、とにかく美味しいの一言に尽きます。ココナッツベースの甘いカレースープに、ちぢれた太い玉子麺によく煮込まれた具材達。付け合せのエシャロットやライム、漬物を組み合わせれば極上の味になります。
気温は40℃近くあるのに、熱くて辛いカオソーイを食べるのは少々不安でしたが、栄養満点なので熱中症を吹き飛ばしてくれました。
4. そのまま北上して銃を撃ちに
アジアの観光名物として、実銃の試し撃ちがあります。そしてここチェンマイにもシューティングレンジがいくつかあります。今回私が訪れたのは、タイ王国軍の軍事基地の隣 (敷地内?) にある「pan pattana 3 shooting」です。
こちらはオンラインでチケットを購入でき、また新旧様々な銃が取り揃えられています。プロの指導も料金に含まれているので、内容の割に料金はそこまで高くないかも知れません。
実際に撃ってみると、エアガンとは比べ物にならないパワーに圧倒されました。そして意外なことに、ハンドガンもショットガンも、予想より扱いが簡単で、むしろ恐ろしさを感じました。
フィクションと違って、現実では銃弾が当たれば確実に重症ですし、殆どの場合命を落とします。そんな危険なものを、徹底した訓練と教育を受けた軍人どころか、一般人にも扱えるほど簡単なことに、底知れない恐怖を感じます。今回の経験でより一層アメリカから足が遠のきました。(※試し撃ち自体は楽しかったです!)
5. 市場で現地の食べ物をテイクアウト
現地の食べ物を食べたければ、地元の方に人気な市場に行くのが最も効率的でしょう。チェンマイにはいくつもの有名な市場があり、今回の滞在では3つの市場に行ってきました。
・ガートコム市場: 旧市街から南に位置する、ローカル感強めの市場。お惣菜のお店が多く、食事のためならベストな市場。
・タニン市場: 旧市街から北に位置する、若干大きめの市場。野菜やフルーツ、肉、魚などの生鮮食品がメインの市場だが、お惣菜もそこそこある。屋台エリアもあるのでとても便利。
・ワローロット市場: 旧市街から東に位置する、とにかく大きい市場。デパートサイズの建物で2階まで商店が敷き詰められており、地下にはフードコートもある。チェンマイ名物のお土産が多数取り揃えられている。
私はチェンマイソーセージやもち米、大量のフルーツを買い込み、市場を後にしました。ちなみに観光客らしく揚げられたバンブーワーム (竹虫) も食べたりしましたが、タイの食中文化についてはしっかり語りたいので後日別の記事にしたいと思います。
6. タイ国鉄の寝台列車でバンコクに戻る
2泊3日と短いチェンマイ旅行でしたが、原付バイクのお陰で十分楽しむことが出来ました。とはいえ、この記事を書きながら当時訪問した箇所をGoogle Mapで見ていたのですが、通り過ぎた場所に素敵なレストランを見つけて非常に後悔しています。もう2日あったら色々楽しめたのでしょうね。
さて、今回の旅行のメインの1つである寝台列車の話に移りましょう。
タイ国鉄は主に4つの路線に分かれます。
・北部: チェンマイ行き
・東北部: ノーンカイ行き
・東部: バーンプルータールワン行き
・南部: スンガイコーロック行き
東部線を除いていずれも隣国との国境に近い街が終着駅なので、途中下車をしながら国境に向かう旅なんかも楽しいかも知れません。というより、私がやりたいです。
私が利用した寝台列車はチェンマイからバンコクをつなぐ北部線で、ピッサヌローク、ナコンサワン、アユタヤなどの有名な都市を通過します。
今回は2等車両を予約しましたが、列車自体がとても新しいものだったため非常に快適でした。冷房はとても良く効いており、各座席には充電ポート付きと贅沢すぎます。
ベッド自体は十分な大きさがあり、大柄な私 (180cm / 100kg) でも快適に過ごせました。細身の方なら寝返りも余裕でしょう。
乗車料金は片道で1,000バーツ (4,000円) と、VIPバスや飛行機とあまり変わらない値段ですが、良い思い出を買ったと思えばむしろ安いものです。
3. 最後に
6年ぶりのタイは相変わらず魅力と活気に溢れた国でした。先進国からの企業進出や投資を受けて日々成長しているバンコク、そして昔のタイの面影を残す地方都市。何度行っても飽きません。
実はドイツに留学している間、タイに行きたい気持ちが強すぎて辛くなる日が何度もありました。日本に帰国してからもお金はないし、仕事が忙しくて体力もないしでタイからどんどん距離が離れていました。
しかし、6年ぶりに訪れたタイは、当時と変わらず楽しい場所でした。次の訪問はいつになるかはわかりませんが、できる限り早くまた訪れたいです。願わくばその時はまた寝台列車に乗って、国境の街を楽しみたいです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。