おねだん異常

思いの外身体がしんどい。その理由の一つは明らかに、きちんと寝なかったことにある。


度重なるネットカフェの利用で、僕は学んだ。普段劣悪な環境で野宿しているせいで、たとえネカフェの固めなシートだろうと、僕は快適に寝られてしまう。そのせいで幾度となく延長料金がかかってきた。


なら、快適ではない環境で寝ようと。そう決めた僕はオープン席を取った。パーテーションで仕切られた、椅子と机だけのシンプルな座席である。これなら絶対眠りが浅くなるので、絶対に起きる。しかも個室より半額くらい安い。コスパ◎。大丈夫、僕は中高時代の不真面目な生活のお陰で、机に突っ伏して寝るのはよくなれている。


明らかにそのせいで、昨日の疲労が回復していない。そもそも紀伊半島が強行軍過ぎたのもよくなかった。とはいえ今日の移動距離は60km程度だし、本当に平地ばかりなのでどうにか乗り切ろう。






おもむろに聖地巡礼。今まで見た数々のイオンの中でもトップクラスにでかくて、普通にびっくり。






フードコートにて天下一品を食べる。東京でも食えるのにいいのか……?と思ったけど、まあ間違いはないしフードコート来てる時点で唯一性の話はしてはいけない。







大阪市突入。久々に長々と都市部を走っているので、なんだか懐かしさがある。その勢いのまま宿に着いたので、チェックイン。外装や内装のボロさに不安感を覚えつつ、部屋に進む。




「大阪はマジで危ないからちゃんと宿を取れ」という友人の教えに従って探したものの、やはり三大都市の一角ということでなかなかのお値段。もういっそネカフェで──などと思っていた矢先、颯爽と現れたのがここ。なんと、一泊あたり約1100円という驚愕の安宿。いや、逆に怖ぇよ。




とはいえいざ来てみると、なかなかいい場所だった。シャワーは浴びれるし(ちょっと汚いけど)洗濯機は回せるし、レンジはあるしポットはあるし台所で料理までできるらしい。家じゃん、それはもう。


実際、構造自体はほとんど完全にアパートだった。生まれてこの方ほとんど一軒家だったので、ちょっと新鮮。部屋に卓上扇風機以外空調がないのと、明らかに壁が薄い点を除けばめちゃくちゃいい。というか、この安さなんだから文句は言えない。お値段以上過ぎる。






友達から誕生日に貰ったクーポンを活用し、両脇の酒を獲得。それだけだと足りないので真ん中の二品を購入。贅沢な晩餐です(当社比)


二缶空けて三缶目を飲みきる頃にはもう、ベッドにダイブしていた。流石に眠い。爆睡。





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