七雲玲凰

自転車で日本一周していました。現在まとめ執筆中です。

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最近の記事

日本一周、完走した感想

さて、無事日本一周を完遂しましたので、備忘録がわりに感想等色々まとめておきたいと思います。ダイジェスト形式ですが結構文字数があるので、まとめだけ読んじゃうぜ!というせっかちさんは、たぶん5.辺りから読んでもらえればいい感じになると思います。 1.動機 僕はそもそも旅をするのが好きで、友達を誘って旅行に行ったり、春夏冬には毎回青春18切符を買ってフラフラしたりと色々やってきた。そんな中で沸々と、自分の身一つで日本を駆け巡りたいという想いが膨らんでいた。 友達との旅行は無論

    • 安息とは湯と酒の先にある

      ユニバです。 何故ユニバかといえば、目指したスーパー銭湯の近所にあったからです。(写真だけ撮って回れ右した) 一応泊まってる宿にシャワーはあるものの、結構狭い上に清潔感が……といった感じだったので、久々のでけー湯船は気持ちがよかった。ゆっくりうだうだして夕方前に退出。何故なら夜は、 飲みの予定があるからでーーーす!これで最強。 どこにしようかしらと三人で延々右往左往したかいがあった。 大阪で有名な串カツだるまである。めっちゃ美味かった。ごちそうさまです……(土下寝)

      • 虚無からしか回復できないゲージがたしかに存在する

        たとえば、You TubeとSNS反復横とびしたら休日終わってることってあるじゃないですか。 アレって夕方くらいになって「うわー、1日無駄にした」って思いが湧いてくることあると思うんですけど、実はあの無駄にした1日からしか得られない元気があると思うんですよね。 まあ言うまでもなく日本一周の旅というのは孤独で、しかも忙しない。どこか宿を取ろうが、常に時間かお金を気にしながら動かざるを得ず、休息日を作ったとしても心の何処かに翌日の行程やこれからの旅路が存在していて、まあ完全に

        • 酒宴の主演になれていたら幸せかも

          筋肉痛えぐすぎ~と思いながら目覚めた。紀伊半島によって受けたダメージがでかすぎる。予定夜からだし二度寝しようかな……と思ったものの、暇人を捕まえることに成功したので難波に向かう。 難波とは東京で言う新宿みたいなもので、なんかもうすんごく複雑。一応路線ごとにある程度わかれてはいるものの、南海なんば駅、JR難波駅、大阪難波駅、なんば駅などが存在する。地下街のダンジョン感はもうマジで新宿。「なんば駅集合ね!」「おっけー、どの?」って会話が目に浮かぶ。ハチ公前集合とかいけふくろう集

          おねだん異常

          思いの外身体がしんどい。その理由の一つは明らかに、きちんと寝なかったことにある。 度重なるネットカフェの利用で、僕は学んだ。普段劣悪な環境で野宿しているせいで、たとえネカフェの固めなシートだろうと、僕は快適に寝られてしまう。そのせいで幾度となく延長料金がかかってきた。 なら、快適ではない環境で寝ようと。そう決めた僕はオープン席を取った。パーテーションで仕切られた、椅子と机だけのシンプルな座席である。これなら絶対眠りが浅くなるので、絶対に起きる。しかも個室より半額くらい安い

          おねだん異常

          田舎、脱出

          コインランドリーの待ち時間が好きだ。何故好きなのかと問われると言語化は難しいが、恐らく『合法的な待ち時間』だからだと思う。 洗濯を待つ時間、乾燥を眺める時間というのは、どうやっても動きようがない。せいぜいがコンビニへの行き帰り程度だ。 その何気ないゆとりの時間が、たまらなく愛おしく感じる。そんなことを、人気のない夜のコインランドリーで思った。 本日の目的地は和歌山市街。およそ五日ぶりに、都市といえる街につくことができる。スマホの充電もギリギリなので、なんとしてでも辿り着か

          田舎、脱出

          南は、暑い

          テントで寝ていると大抵、朝は必然的に早起きになる。 それは日光で身体が目覚めるからとか、大体夜寝るのが早いからとかではなくて、もっと物理的に、気温の変化が身体を強制的に覚醒させてくるからだ。 初春や晩秋は、早朝寒くて目覚める。ある程度防寒対策して寝ても、朝露の冷たさには勝てないのだ。逆に、気温が上がってきて暑くて目を覚ますパターンもある。 夏から秋にかけては、本当にそれだ。暑すぎて絶対起きる。 テントの中というのは意外と熱が篭るもので、特にフライシートをかけていると確実に

          南は、暑い

          「峠は越えました」を無限に言える環境で生きている

          賢明なる読者諸兄がご存知なように、この日本という国は島国である。すると必然的に山が多いわけで、もうね、無限に峠があります。 峠。山の上下と書いて、峠。アップダウン。カス。今日は開幕峠から始まった。 無事下りに入り、安堵。今日は東日本編を含めても最長の移動距離となる101kmの予定だけど、ここさえ抜ければ後は比較的緩やかなアップダウンらしいので、どうにか乗り切りたい。 世界遺産に通りすがった。まだまだ動かなければいけないが、峠で身体が悲鳴を上げているので、休憩がてら寄って

          「峠は越えました」を無限に言える環境で生きている

          晴れ晴れ、愉快

          数日ぶりに晴れたので、ようやく旅を再開することができる。今日からは本州最南端の地を目指していく。 ひとつ問題なのは、明らかに山ばかりな上に充電できそうなスポットがないこと。190kmということで、身体と相談しながら、目標2日で終わらせたい。 とりあえず、伊勢神宮に参拝。こんなんいくらやってもええですからね。赤福をもう一回食べるか迷ったが、今日は過酷なのだ。のんびりしている場合ではない。 ちょっと進んだだけでもう山中に突っ込んだ。数日ぶりに自転車を漕いでいるのも相まって、

          晴れ晴れ、愉快

          雨よ何故降る、悲しみでも洗い流したいのか

          起きてまず向かうのは、マクドナルド。何故ならお手軽で格安に朝ごはんを食べながら携帯やパソコンを充電しつつ多少居座ることが可能な神の空間なので。 コーヒーとマフィンを味わいながら作業しているうちに、雨が強くなってきた。これはまずいな、もう少し弱くなったらその間に出るか――なんて呑気なことを考えているうちに、雨足はありえんくらいに強くなってた。たぶんこれはどうしようもないな、と待つのを諦め、渋々マックを飛び出す。流石にマフィンとコーヒーで居座っていい時間は超過していたし、追加注

          雨よ何故降る、悲しみでも洗い流したいのか

          九月二十二日を忘れるな

          その日が何を意味するかと言えば、つまるところかの僕の誕生日である。ハッピーバースデー、僕。この世に生まれてきてよかったね、僕。 自分の生誕を祝うと同時に、僕が生まれてきてよかったと思えるような素敵な環境を作り上げてくれている、家族・友達・恋人(いない)、そしてこの記事を見てくれている貴方にも感謝の気持を忘れない。二十二日生まれの二十二歳です、どうぞよろしく。 なので今日はもう移動はしない。心身ともに休めるべく、朝から感謝の飲酒である。美味しい。 チーズが食べたくてワイン

          九月二十二日を忘れるな

          いざ参らん、我を待つ甘味へと

          ──スガキヤ。近畿地方で有名なラーメンチェーン店である。最近だとカップラーメンも出していて、そちらは食べたことがあった。 だが折角なら本物を食べてみたい。カップ麺の時点で美味かったのにそれが本物ならどうなってしまうのか。 スガキヤラーメン。ベーシックなやつだと360円で、濃いめだと520円。とりあえず濃いのにした。豚骨ベースでありながらあっさりとしており、旨味がすごい。いい感じ。 スープを飲もうと沈んでいたカトラリーに手を伸ばせば、スプーンでもフォークでもない何かが顔を

          いざ参らん、我を待つ甘味へと

          さらば名古屋

          結局屋外で大雨を眺めながら夜を明かし、とりあえず向かうはマクドナルド。朝マックを食べながら、友人との待ち合わせ時間までのんびり過ごす。 八時頃、そろそろ喫茶店も開き出すし動くか──と名古屋駅地下街に繰り出したものの、台風の影響で開店時間を遅らせる店が多く、宙ぶらりん。こんなことなら動かなきゃよかったと後悔しつつも時間を潰し、どうにかカフェで時間を潰す。そうして友のバイトが終わる11時、合流して店に向かった。 味噌カツ丼。名古屋といえば、ということで連れていってもらった。

          さらば名古屋

          天気予報は思いの外不正確で、痒いところには決して手が届かない

          今日も寝坊して、ネットカフェの延長料金を取られる。そこに思う不満も悔しさもいつの間にか感じなくなっていて、ただ今日の昼ごはんは安い食パンだけでいいかななどと思いながら、段々馴染んできた名古屋の街に繰り出す。少し彷徨いた後に、ふと大きな湯船に浸かりたいとそんな衝動に襲われ、数日前に行ったスーパー銭湯に向かうことにする。 まあ折角さっぱりするのだから、その前に溜まっている洗濯物も処理しようとコインランドリーに向かう。チャリのペダルを漕ぎ出した瞬間、頭に違和感。何かが足りない。風

          天気予報は思いの外不正確で、痒いところには決して手が届かない

          タイムオーバー・デッドライン

          何事にも時間切れはあるもので、つまり僕が何を言いたいのかといえば、ネットカフェの延長料金の高さへの恨み辛みなのだけれども、まあ寝坊したお前が悪いと言われればそれまでなので、詰み。 昨日はしこたま飲んでカラオケも行って満足しながらネカフェの門戸を叩いたわけだが、ほとんどオールだった割に存外眠気が来ず、何となく手に取った『べるぜバブ』の面白さで寝る間を惜しんだ結果、目覚めが遅れて値上がりした。たしか500円くらい上がったと思う、デカすぎ〜 ここ数日は雨の予報であり、つまり動き

          タイムオーバー・デッドライン

          モーニングとイブニング

          名古屋の朝は早い。何故早いのかといえば、友のアラームが5時半に鳴るからである。早番の時は毎日この時間に起きるので習慣づいてるそうだ。わかる〜(稀にアラームを消してしまい遅刻するので)    名古屋といえば、ということで近所の喫茶店へモーニングを食べに行く。店内は自然光が差し込んで程良く明るく、吹き抜けも相まって開放的な印象だった。 コーヒーの香ばしい匂いがする。 コーヒーと小倉トースト。うまい。 食べて少しのんびりして、友人宅に戻る。彼の家にはベースや電子ドラムのセッ

          モーニングとイブニング