新潟から京都に移住した話
新潟から京都に移住して1年が経った。京都へ行くことを決めた時、多くの人から「なんで京都?」「仕事はどうするの?」と聞かれたので、今日はそこら辺の話をしたい。
「ほんとにこれで良いのかな?」
そう思ったのは大体1年前くらい。
3年勤めた会社を辞め、フルリモートの会社で働きだして数ヶ月が経った。
ちょうど付き合っている彼と同棲の話が出ていて、今住んでいる「新潟」で良さそうな物件を探している時、ふとそんなことを思った。
これから始まる彼との生活を考えると楽しみという気持ちが募る一方、本当にそれで良いのか迷いがあった。
生まれ育った土地で同棲して、(たぶん)結婚して、休日は地元のイオンでお買い物。
なんだか容易に未来が想像できてしまって、物足りない気持ちになった。
いつかはそんな生活もいいと思うけど、今じゃなくてもいいかなあ。
そんなことを思いながら私は沖縄の物件をsuumoで見ていた。
仕事はというと、私も彼もエンジニアで、お互いフルリモートの別の会社に勤めている。
週1出社などの規則はなく、半年に1回だけオフラインの定例があり、東京か大阪の近い方の会場へ行く。
フルリモートで働けるため全国で採用活動をしており、仙台や鹿児島、佐渡に住んでいる社員もいる。
会社の方針的にもそれぞれのライフスタイルに合った働き方を尊重してくれることもあり、どこに住んだとしても応援してくれる環境ではある。
で、なんで京都?
話を元に戻そう。
それでなんで京都なの?と言うところだが、まずどんなところに住みたいか条件を書き出してみた。
それがこちら。
西日本
私も彼も東京に住んでいた経験があったため、なるべく解像度の低い西日本に行きたかった。
東京に行きやすい
東京にも友達が多く、年齢的にも結婚式に招待されることが多かったため、東京に行きやすいということも重要だった。
雪が少ない
これは新潟で生きた教訓だ。雪かきはスポーツだと思っている。
これだけの条件だと、東京まで1本で行ける東海道新幹線、山陽新幹線が停まる場所はほとんど該当する。
静岡県、愛知県、岐阜県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、山口県、福岡県。
あとはこの県に住んだら楽しそうかもみたいなふわふわしたイメージで絞り込む。
京都府、兵庫県、山口県、福岡県。
山口と福岡は東京まで少し遠いかと言うことで三次選考敗退。
京都府、兵庫県
ここは難しかった。どちらも捨てがたい。正直京都に住んでから神戸にも遊びに行くが、神戸に住んでもよかったと思っている。
ただ京都の方が観光地が多く、抹茶スイーツも美味しそうなイメージがあった。
また修学旅行や京都旅行などで京都には何度か来たことがあるが、とても素敵なところだという印象もあった。
第一、京都に住もうかな、と考えた時とてもわくわくした。
その気持ちを一番大事にしたいと思った。
以上が京都を選んだ理由だ。
ちょうど今月で京都へ来て1年が経つが、京都で過ごせば過ごすほど京都愛が増していく。
琵琶湖疏水に沿って約90本の桜並木が続く蹴上インクライン、
京の街全体が祭りの舞台となる、夏の風物詩・祇園祭、
東福寺や永観堂など東山一帯に広がる美しい紅葉、
凛とした空気の中で見る雪景色の金閣寺や清水寺は、普段とはまた違った印象を与えてくれる。
さすが日本人だけではなく、世界中の人々も魅了する京都だ。
1年住んだら飽きるのかなと思っていたけど、全然飽きない。
これから京都生活2年目が始まるが、まだまだ知らない京都の魅力を、これからもゆっくりと探していきたいと思う。