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魔王とは小学校で一緒だった。 しゃがんで飼育小屋のうさぎに餌をやる魔王の顔には笑顔が…
誰よりも美しいボクシングをしていた兄と、こわれた家族の物語。 僕はこれまでいくつの「…
本当は十七歳だけど工場では二十歳と言い張っていた。なるべく老けて見えるよう、髪をボサボ…
明けまして入院 正月、なんとなく学校の屋上から飛び下りた。校舎は白い。正月も白い。だか…
大学生のころに書いた掌編です。 GRAPEVINEのRAKUENという曲にインスパイアされて書きました。…
初めに宅間さんが立ち止まったのは、改札を抜け、階段を下りてすぐだった。 目を細め、…
はじまりの町から時空の果てまで ぼくは一言もしゃべらない どこかで見ているきみの心が かわりに喋ってくれるから 雪の国から来たメガネは 恐竜に会ったらしい 友達を捨ててきたらしい 雲の上にいた弁髪王子は 星たちを連れて降ってきた 星にはひとつひとつ名前がある ぼくたちには見えない名前が それを指先でつつくのさ かわいいあの子は 閉じこめられていた でもいまはぼくの隣を歩いてる ぬいぐるみが大好きな ソフトクリームを舐めながら 7つのばしょと 8つのメロディ 心の中の