星空朱印巡り
北海道札幌市近郊の
・星置神社(札幌市手稲区)
・月寒神社(札幌市豊平区)
・住吉神社(小樽市)
が連携してやっている星空朱印
年始にふらっと行った星置神社でその存在を知りました。
その後、1月7日の遠征帰りに月寒神社に行き、最後は住吉神社へ!と思っていたら配布終了。。。
ですが、Twitterのフォロワーさんがゲットしたと聞き、電話で確認した上で行ってきました!
星置神社
1月4日訪問。
月寒神社
1月7日訪問。
住吉神社
1月28日訪問。
なぜこの三神社?
なぜこの3つの神社で星空朱印なのか?
星置神社と月寒神社はその名前からきているんだと思います。
星と月ですからね、ある意味そのまま。
御祭神も星とは関係がない。。。
では住吉神社は?
御朱印を見るとオリオン座が描かれています。
オリオン座といえば三つ星がありますね。
そして住吉神社の御祭神は
・底筒男神(そこつつのおのかみ)
・中筒男神(なかつつのおのかみ)
・表筒男神(うわつつのおのかみ)
・息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと)
です。
このうち、底筒男神・中筒男神・表筒男神のことを住吉三神ともいいます。(『日本書紀』では主に底筒男命・中筒男命・表筒男命、『古事記』では主に底筒之男神・中筒之男神・上筒之男神と表記されます)
住吉三神は伊弉諾尊(いざなぎ)が黄泉の国の穢を洗い清める「禊」を行った際に生まれ、神功皇后(息長帯姫命)の三韓出兵時に神威を発揮した海の神様になります。
そこから航海の安全を守護する神様とされます。
港町小樽にふさわしいと言えるのではないでしょうか。
住吉三神の名前に入っている「筒」は、星のことであり、三つ星の神格化ともされています(諸説あり)
三つ星と言えばオリオン座の三つ星を思い起こしますね。航海にまつわる三つ星ということですが、オリオン座の三つ星は天の赤道近くにあり、ほとんど真東から上り真西に沈みます。つまり、航海をする上で重要な方位を知る手がかりになるのです。
そこから住吉三神はオリオン座の三つ星と考えられているのです。
住吉神社で御朱印についてきた説明紙にも、遣隋使・遣唐使の航海の道標となったとありました。
住吉神社は本殿から参道が北東に向かって伸びていますので(鳥居から本殿を見ると南西向き)、タイミングを合わせればオリオン座を望むことができますね。(しっかり説明紙に日時が書いてある)
3つの神社の紋章に似ている「三つ星」の紋章は「三武」または「将軍星」と呼ばれるオリオン座の三つ星を三角形の形に配置して描くものです。
以下独自解釈
さて、住吉三神が航海の神様でオリオン座の三つ星と考えられている。。。
と言うのは上に書いた通りですが、この辺は異論も多いようです。
オリオン座は冬を代表する星座ですので、当然、夏には見えません。
三つ星の見え方から方角とおおよその時刻を知ることができるのは事実ですが、南半球ならいざ知らず、北半球なら方角を知るなら北極星が便利です。
遣隋使・遣唐使は外洋航海ですし、東西方向の移動なのでオリオン座が便利なのかもしれません。
ですが、北極星を常に右に見る(または左に見る)でも十分です。
住吉三神が星というのも「筒」を「星」としているからですが、以下のような批判もあります。
後半部分については知りませんでしたが、日本では星に関する神様がほとんど見られないのはその通りだなと思いました。
どちらかというと生活に根付いたものの方が多い印象です。
ちなみに日本書紀には「天津甕星(あまつみかぼし)」という星(金星?)の神様がちゃんといます(古事記にはいない)
別名、天香香背男(あめのかがせお)、香香背男(かがせお)といい、全国の星神社や星宮神社の多くは天津甕星を祭神としています。
ただ日本神話では天照大神(太陽)が主神なので、星神は平伏させる対象となっているんですね。太陽が出たら星は消えちゃいますからね。
そういう意味では太陽が沈むか沈まないかで見えだして、太陽が出るか出ないまで見えている金星とするのは納得感がありますね。
住吉三神はオリオン座ではなく、北極星を示す上台、中台、下台の「三台星」のことではないかというものあります。
北斗七星の外側にある三つ星であり「三筒」とも呼ばれます。
「三台星」は西洋の星座でいうおおぐま座にあたります(おおぐまの爪先)
緯度の高い北海道でも一年中見えるということはありませんが、2つずつ並ぶ星が水平線から出て空を回る姿を見ていたのかもしれません。