1等星は21個
夜空で輝く一番明るい星を一般的に『1等星』と呼びます。
では、その『1等星』はいくつあるのでしょうか?
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いわゆる『1等星』に分類される恒星は、全天で21あります。
もっとも明るいのが、おおいぬ座の『シリウス(-1.46等級)』
もっとも暗いのは、しし座の『レグルス(1.40等級)』です。
さらっと書きましたが、『シリウス』は【-1.46等級】になります。
1.5等級よりも明るい恒星を『1等星』と呼び、1.5等級から2.5等級までを『2等星』と呼んでいます。
つまり、数値が大きいほど暗くなり、小さいほど明るくなります。
当然、ゼロよりも小さくなれば、マイナスになります。
(ちなみに満月は-12.7等級。太陽は-26.7等級になります。)
1等星を列挙しますと、以下のようになります。
(厳密には多重星であったり、変光星であったりするので、観測・計算方法により、明るさは異なる場合があります)
シリウス(-1.46等級)、おおいぬ座
カノープス(-0.74等級)、りゅうこつ座
リギル・ケンタウルス(-0.10等級)、ケンタウルス座
アークトゥルス(-0.05等級)、うしかい座
ベガ(0.03等級)、こと座
カペラ(0.08等級)、ぎょしゃ座
リゲル(0.13等級)、オリオン座
プロキオン(0.37等級)、こいぬ座
ベテルギウス(0.42等級)、オリオン座
アケルナル(0.46等級)、エリダヌス座
ハダル(0.60等級)、ケンタウルス座
アクルックス(0.67等級)、みなみじゅうじ座
アルタイル(0.76等級)、わし座
アルデバラン(0.86等級)、おうし座
アンタレス(0.91等級)、さそり座
スピカ(0.97等級)、おとめ座
ポルックス(1.14等級)、ふたご座
フォーマルハウト(1.16等級)、みなみのうお座
デネブ(1.25等級)、はくちょう座
ミモザ(1.25等級)、みなみじゅうじ座
レグルス(1.40等級)、しし座
こうしてみると、1等星を2つも持つ贅沢な星座(オリオン座、みなみじゅうじ座、ケンタウルス座)が3つもあるんですね。
それに『ふたご座』のふたご星『カストル』と『ポルックス』ですが、兄『カストル』は1等星ではないのですね。
恒星の明るさは『等級』という尺度で表します。
古代ギリシャの天文学者ヒッパルコスが、目安として最も明るい恒星を1等星とし、かろうじて肉眼で見える暗い星を6等星として、間を分ける形で6段階で分けたのが始まりとされています。
その後、16世紀に望遠鏡が発明されるとさらに暗い星が観測できるようになり、7等星、8等星と分けられていきました。
その後、イギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルと、その息子のジョン・ハーシェルが1等星は6等星の100倍の明るさであることを発見しました。
すなわち、5等級変化すると明るさが、100倍変わる。
イコール、1等級変化すると明るさが、約2.512倍変わる。のです。
これにより、それまで整数で表していた等級が、1.2等級などど小数を使って表せるようになりました。
その後、紆余曲折を経て、明るさの基準となる星が『こと座のベガ』に定められ、【0等級】とされました。
これを『ベガ等級』と呼びますが、ベガの等級は正確には【0.03等級】です。
この辺の詳しい話は長くなるので、別の機会にいたしましょう。
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