【日々颯々】お事汁
「松風颯々聲」松に吹く風の音に、心静かに耳を澄ますと、身も心も松風に包まれ、時を忘れて清々しく穏やかな境地にいたる。という禅語です。
心穏やかに耳を澄ませば、日々の暮らしの中にも颯々とした風の音が聴こえるはず。清々しい日々を重ねていきたいという希望と自由気ままな生活記録です。
すっかり投稿が途絶えてしまい、あっという間に師走になりました。緊急事態宣言も明けた事もあり、今年は様々な場所に紅葉を見に行ったので写真もたくさん撮ったのですが、撮った写真を選んで、レタッチして、その時間がなかなか取れないので溜まっていく一方です。
さて、先日12月8日は「事八日」でした。12月8日と2月8日に行う行事を総称して「事八日」といいます。これから農業が始まる2月を事始め、12月を事納めとする地域。またお正月の準備をはじめる12月は事始め、2月を事納めとしている地域。12月か2月のどちらか1度だけ事八日を行う地域もあるので、地域によって様々です。
この日には無病息災を願い「お事汁」を食べます。茨城県水戸市周辺の郷土料理で大根、ゴボウ、里芋、コンニャク、小豆、人参、大根など6種の具材でつくるお味噌汁で「六質汁(むしつじる)」ともいわれています。
今年は母も一緒に夕食にお事汁をいただきました。小豆が苦手な主人は縁起物だからと3粒だけ。あったかいお味噌汁は身も心もあたためてくれますし、お味噌汁は栄養満点。日本の文化を伝えていくためにも、来年は大きなお鍋で炊き出しをしたいと思った夜でした。
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