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【ドイツあれこれ】子役アイドルを売り出す動物園

[初出:2007年8月]

ヴッパータール動物園で象の赤ちゃんを見てきた。生後1ヶ月余りで愛らしい。同じ赤ちゃん象がいるところでも、ケルン動物園とは異なり、出し惜しみしないところがいい。

人気者の赤ちゃんといえば、ベルリン動物園の白クマ「クヌート」が有名だ。育児放棄をした母親の代わりに、飼育係の手で育てられて話題を呼んだ。ぬいぐるみ、グミベア、陶磁人形などの関連グッズの商売も盛んだ。動物園側はライセンス料などにより今年末までに5百万ユーロの増収を見込む。

最近は動物園も経営難と見えて、あちこちで動物のゴッドペアレンツを募集する掲示を見かける。ヴッパータールもどんどん売り込めばよいと思う。というのも、住いが狭いせいで、白クマがノイローゼ気味に見えた。あれではまともな親になれるわけない。小象の稼ぐお金で、新築したらどうだろう。

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