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【ドイツあれこれ】冷凍のシャリが哀しいドイツ寿司

[初出:2005年9月]

各地に回転寿司が登場し、SUSHIもずいぶんとドイツの地に浸透した。一昔前、ザクセン訛りを話す東独のお上りさんが一つ一つ包装された握りを見て、プラリネ(チョコ)だと勘違いしていた。その頃に比べれば隔世の感がある。

先日も通信販売カタログに寿司マシーンなるものを見かけた。ドイツ製機械の常として、いかにも頑丈そうだ。何となく四角い太巻きができるらしい。手先の不器用な彼らのこと、こういう機械が必要なのかもしれない。

しかし、出回っている寿司の質には首をかしげることも多い。冷凍はとても食べる気がしない。でも、地元のスーパーが新しく始めたテイクアウトはネタが新鮮そうなので買ってみた。一口食べて沈黙。シャリがいただけない。どう考えてもミルヒライス(ミルク粥用の米)なのだ。

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