【ドイツあれこれ】日本人アーティストの東進出
[初出:2007年1月]
年末に北ドイツを旅行した。そのなかで、ユネスコの世界遺産に登録されているシュトラールズントを訪れた。メルケル首相の選挙区でもある。地元劇団の特別展示を見ていたら、係員に日本語で声を掛けられた。聞けば、コンサートマスターを含め総勢5名の日本人が劇団・オーケストラにいるという。
旧東独地域という先入観のせいか、ちょっと驚いた。しかし、高い失業率に悩むメックレンブルク・フォアポンメルン州のなかでも海岸沿いは観光で潤っているから、住み心地は悪くないのかもしれない。また、巨大なドックが目立つが、造船業も好景気だから助かるだろう。
一昔前に訪れた時は、中心街を少し離れると老朽化した建造物が目立った。今では、城壁沿いの建物がほぼすべて補修され、美しくなった。芸術関係者のフロンティアはとうに東部に達したようだ。