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【日独文化】重装備で、いざ公園へ
[初出:2008年12月]
知り合いのおばあさんが縫ってくれた半てん。こちらに持ってきたものの、一度も袖を通していない。セントラルヒーティングの効いた室内では厚着する必要がないのだ。
その反対に日本ではあまり着ないものもある。日頃愛用しているバスローブも、隙間風が入る和風家屋で着ていたら風邪を引く。炬燵に入るのにも邪魔そうだ。また、子供服にも違いがある。ヘビーデューティー仕様の雨合羽や防水ズボンは、ドイツならではのものである。泥んこズボンと呼ばれる防水ズボンは、雨上がりの公園で子供を遊ばせるのに重宝する。冬に入ると天気の悪い日が続く中央ヨーロッパとは異なり、日本は雨の日まで子供を外に出そうとしないのかもしれない。
冬の日本は外はそれほど寒くないのに、家の中が寒い。年末の一時帰国を前にして、何をトランクに詰めようかと悩んでいる。