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【ドイツあれこれ】愛国心と燃費の意外な関係

[初出:2008年6月]

前回のワールドカップで解禁になった感のある国旗。戦争の呪縛から逃れられず、国旗掲揚をためらうドイツ人。その屈折した自己意識はあれで払拭された。

今度はサッカーの欧州選手権が始まり、再び国旗を窓に付けた車が走るようになった。移民の国だけあって、ドイツだけでなく欧州各国の旗を見かける。片方にドイツの国旗、もう片方に祖国の国旗を付けたのは、ポリティカル・コレクトネスに配慮したものか。色とりどりの小旗で賑やかになった街角に市民のサッカー熱を実感する。

路上にもよく旗が落ちている。プラスチック製のちゃちな作りだから、すぐ壊れてしまうのだろう。しかし、あれが高速道路で前の車から飛んできたら恐い。また、燃費が悪くなるために増加する排ガスの量も馬鹿にできないという。下手をすると愛国心も高くつく。

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