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【ドイツで子育て】父の日 = 輩同士で呑んだくれる日
[初出:2007年5月]
先日の祝日「キリスト昇天祭」は、ドイツでは父の日に当たる。しかし、その実態はパパに感謝する日ではなく、男だけで集まって酒をあおる日である。飲み屋やビヤガーテンは大盛況。なかには、樽酒を積んだホロ馬車で公道をパレードする一行もいる。タクシーにとっては稼ぎ時である。父の日は、カーニバルや大晦日を抜いて、酔っぱらい運転事故が最多の日だという。
同じ日、フォン・デア・ライエン家庭相は育児休暇を取る男性が倍増したことを称えて、「手押し車にビールを載せて歩き回るだけが父親ではない」と演説を打った。確かに、酒屋でつるんでいる連中をよく見ると、父親全盛期を卒業したおじさんか、シングルらしき若者たちである。子育ての真っ最中にあるうちの旦那といえば、ビールならぬ子供を乗せた手押し車で動物園を歩き回るハメに。