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【ドイツあれこれ】一躍人気者の「信号おじさん」

[初出:2007年7月]

ごく普通の赤信号だと思った。しかし、後続車がクラクションを鳴らすのでよく見たら、信号の右横に緑の矢印が付いている。これは、信号が赤でも、車が来なければ右折できるという意味である。―昔前に当地で免許を取った時、学校では習わなかった交通標識である。というのも、ドイツの再統―後、西独が取り入れた数少ない東独の規則だからである。

東独生まれのといえば、ベルリンの歩行者用信号マーク「アンペルメンヒェン」が名高い。一時は廃止されたものの、惜しむ市民の声により復活。今では、様々なキャラクターグッズが出回るほどの人気だ。

しかし、それほど人目を引かなくても、赤信号の隣りに潜む緑矢印の方がずっと日常生活への影響は大きい。後ろでうるさくクラクシヨンを鳴らしていたおじさん、オッシ―(東独出身者)だったりして。

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