【ドイツ風物詩】本気で化けたい人の専門店
[初出:2006年11月]
先日11月11日は、ライン地方ではカー二バルシーズンの幕開け日である。そこで、物見遊山にケルンにあるカーニバル専門店をのぞいた。話には聞いていたがあきれた。3,500平米のフロア面積に所狭しと商品がひしめいている。
品揃えのメーンはコスチューム。ピエロ、時代物(中世、バロック)、エキゾチック系(ウエスタン、チロル、東洋人)、制服物、ヌイグルミ物といったふうに、テーマ別に分かれている。手作り派には、型紙や生地もある。そして、その他にもかつら、仮面、メーキャップ用品、ギャグ小物など、考えうる限りのカーニバル御用達品が並ぶ。
何よりも驚いたのは一年中営業しているということ。ラインラント人にとってカーニバルは一年がかりのプロジェクトなのか。俗に「第五の季節」といわれるカーニバル。その力の入れようは半端ではない。