【ドイツあれこれ】風邪を引きそうなヘアカット体験
[初出:2007年2月]
昨年、久しぶりに一時帰国して目新しく思ったのが千円カットの店である。駅の構内やスーパーの仮設小屋のようなスペースでやっている。さっと切り、さっと立ち去るシステムだ。スタイルを相談している閑はない。
最近では、ドイツでも同様の店舗が現れはじめた。当地では10ユーロカットサロンとなる。行きつけの床屋に言わせると、回転率の高い安売り店の方が実入りはよいという。確かに、人件費や設備費も余り掛らなそうだ。
しかし、普通の美容院にも安売りはある。ブロー抜きの「カット&ゴー」というサービスで、予算の少ない学生などに需要があるようだ。旅先の知らない店を利用したら、髪から水がしたたっているのに「はい、出来上り」と言われて驚いた。若く見られて学生に間違えられたのか、貧乏そうに見えたのか、ちょっと複雑な心境であった。