【ドイツあれこれ】二文字でも綴ると面倒くさい
[初出:2006年3月]
これは名前、苗字?ドイツで何かに申し込むと必ず聞かれる質問だ。時には、ファーストネームと間違って、苗字で呼びすてられてビクリとする。それでも、私の姓はローマ字で綴っても4字だから、まだ分かりやすいほうだ。漆山や倉林という名の友人はもっと大変だ。漢字では同じ2字なのに、綴りは倍以上。「ウルリッヒ、リヒャルト・・・」と口頭で綴りを説明していくと、途方もなく時間がかかる。社用で電話を掛けても、まともに取り次いでもらえない。結婚して二重姓にした人は、さらに面倒だ。相手がドイツ人に馴染みのない東欧系の名前なんかであると、二重の苦労である。
私が気に入らないのは、ダイレクトメールがどれも男性敬称で送られてくること。50%の確率なら、女性の機嫌を損なうほうがましという訳だ。馬鹿にしている。