【日独文化】大晦日の二日酔いから醒めると、そこは日常
[初出:2006年1月]
1月6日の顕現日(Heilige Drei Könige)になると、クリスマスツリーもゴミ回収のために道に放り出される。年末年始のお祭り気分もこれで終わり。日本の小正月(1月15日)といった感じだ。その頃になるとめでたさも醒めてきて、正月のお飾りを外す。
宗教的な背景は異なっても、一年に一度、ネジを緩める人間のリズムには似たものがある。クリスマスイブ真夜中の教会ミサは、さしずめ大晦日の二年参りである。普段は教会とは無縁の人々も、この時ばかりは家族連れで参ずる。そして、クリスマス第二日まで家族で祝う。店も閉まる。日本なら三賀日だ。
ただ、両文化の間には一週間余りの時差がある。その時差ボケだけは何年こちらにいても直らない。だって、新年そうそう通勤電車になんか揺られたくない。
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