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アメリカ南北戦争|第1章 イングランドのアメリカ難民|アメリカでの40年間(1821-1861)

Forty Years of American Life 1821-1861
Thomas Low Nichols


アメリカ南北戦争

ロンドンは難民の亡命先になっています。彼らはもともとフランス、イタリア、オーストリア、ポーランド、ハンガリー、ロシアからアメリカへと渡ってきた人たちです。大きな自由と寛大さ、そして力強さがある国、自分たちを保護してくれる国を目指してやってきたはずなのです。それにもかかわらず、まさかアメリカからの政治亡命者となってロンドンにいるとは。

アメリカは「虐げられた人々の避難所」であるはずが、今や自国民を虐げる存在になってしまいました。難民たちは、あれほど憎むように教育された母国の専制政治のもとに避難せざるを得ないのです。北はスワード、スタントン、ラファイエット、ウォーレン砦から、南はバトラー、シップアイランド、セントフィリップ、ピケンズ砦から逃れ、アメリカ北部と南部からの難民としてここにいるのです。

私はアメリカ北部の出身で、北部の最も美しい川、コネチカット川のほとりで生まれました。ハドソン川、ポトマック川、オハイオ川、ミシシッピ川、アラバマ川にも精通しています。私は24の州に住んでいたことがあり、この国全体を愛し、この国を繁栄させ、偉大で強力な国にすると約束したこの連邦を愛してきました。

私は南部を非難するつもりはありません。むしろアメリカは自らを裁かなければならないと思っています。このような訴えを提起できる高等法院は存在しないのです。80年前、アメリカの植民地はイングランドから分離し、イギリス王室への忠誠を放棄しました。彼ら植民地が違憲と考えるつまらない税金が課せられたからでした。

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