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丸太転がし、肥料づくり|第3章 新しい国での生活|アメリカでの40年間(1821-1861)

Forty Years of American Life 1821-1861
Thomas Low Nichols


丸太転がし

まだまだやるべきことが山積みです。木々を伐採し、土壌を太陽の光にさらさなければなりません。 これは時間がかかる大変な仕事です。時には大きな木を枯らすために樹液の上昇を止めようと、幹の内側が丸く切り取られます。葉がなくなり木影もできなくなり、枝も幹も徐々に朽ちていくのです。木々が密集した土地に入植するには、たくさんの木を伐採するために膨大な労力が必要となります。薪や木材の市場はないので、誰もが自分たちが使う以上の木材を持て余しています。そこで木は切り倒され、先端を切り落とされ、次に「丸太転がし」が始まります。


肥料づくり

招待された近所の人たちが牛を連れてやって来て、数時間で丸太を転がしたあと大きな山に積み上げます。さらに乾いた枝がその上に積み上げられ、火が灯されると、昼も夜も「焼けた木の山」が壮大な光景を呈します。煙は空に舞い上がり、雲が形成され、最終的には大雨が降ることもあります。夜になると火の大地は炎の湖のように見えます。

木が燃え尽きると、散らばった灰が土壌を豊かにします。山積みになっている灰は、中が切り出されて空洞になった大きな円筒形の丸太に集められます。灰の上に水をかけると、底から濃い灰汁が流れ出ます。この灰汁は大きな鉄釜で蒸発させられ、結晶化して商業用のカリになります。そのため、森林の木材を焼いても損失にはなりません。実際、このカリは常に安定した価格と大きな需要があり、土地の支払いに大いに役立つのです。


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