事実とその数値｜第15章 ニューヨークからニューオーリンズへ｜アメリカでの40年間(1821-1861)
Forty Years of American Life 1821-1861
Thomas Low Nichols
事実とその数値
ミシシッピ川には非常に印象的なものがあります。この川はミネソタ州北緯47度10分に源を発し、その水源はハドソン湾に流れ込む北の大レッド川や、スペリオル湖に流れ込み、セントローレンス湾を通って大西洋に注ぐ川と混ざり合っています。ここ大陸の中央、海抜 1,680 フィートの高さには、直径数マイル以内の小さな湖が集まっており、北、東、南に流れて大陸の水を排水する 3つの大きな水路があります。ミシシッピ川の長さはおよそ 3,000マイルです。ミシシッピ川の河口から支流のミズーリ川の源流までを測ると、 4,500マイル以上になります。
この川とその支流は 1,226,600平方マイルの面積を流れ、1,500の航行可能な支流があります。ミシシッピ川下流の広大な沖積平野は長さ 500マイル、幅 30マイルから 50マイルです。アレゲニー山脈やロッキー山脈の雪解け水が流れて起こる洪水のたびに、いくつかの断崖を除いて、この 31,200平方マイルの面積全体が水没するのを防いでいるのは、堤防や盛土だけです。この谷全体を流れる川の水路は、幅約 3000フィート、深さは 75フィートから 120フィートです。それは巨大な蛇のように曲がりくねり、この広大な谷に大洪水を巻き起こします。洪水時の水面は、それが流れる国全体の高さよりも40パーセントも高くなります。その洪水の大部分は沼地や湾に流れ込み、蒸発によって失われるか、水位が下がれば再び川に戻されます。洪水がニューオーリンズを越えて流れ込むことがないことは確かです。あの壮大な激流でさえ、彼らを封じ込めることはできません。地図を見ると、ルイジアナ州の下部は、川が運んできた堆積物による湾からできていることがわかります。ライエル氏は、このプロセスは 75,000年続いていると計算していますが、そのような計算に必要なすべてのデータが揃っているかどうかは疑問です。ミシガン湖はかつてメキシコ湾への出口があったと考える人たちもいます。数フィートの沈下、ごくわずかな激動で、湖の水はその方向に向くでしょう。