秘密結社「ハンターズロッジ」、ヴァン・ビューレン氏の敗北｜第12章 バッファローの人々とネイビーアイランド戦争｜アメリカでの40年間(1821-1861)
Forty Years of American Life 1821-1861
Thomas Low Nichols
ハンターズロッジ
いかなる緊急事態においても、アメリカ人が最初に頼るのは秘密結社です。ワシントンの政府が辺境の平定と中立維持に全力を尽くす一方で、人々は「ハンターズロッジ」を結成し、メンバーは秘密を守ることを誓い、共和党の制度をあらゆる場所に、特にアメリカ大陸に広めるための支援することを誓いました。これらの秘密結社はメイン州からウィスコンシン州まで、辺境にある州にも設立され、会員数は 8万人以上と推定されました。
ヴァン・ビューレン氏の敗北
カナダでの反乱は、最初は武力で鎮圧されました。そのあとローワー・カナダでは、当時の価値観でも今の価値観でも明らかに野蛮だといえる不必要な残虐行為によって鎮圧されました。素朴な心を持つフランス系カナダ人は、真冬に村を焼かれ森に追いやられて命を落とすか、隣国に避難するかを迫られました。ヴァン・ビューレン氏が反乱を、あるいはカナダに対する辺境諸州の戦争を鎮圧したとしても、今度は熱烈な愛国者たちに敗北しました。1840年、これらの愛国者たちは、1812年の戦争でイギリスと戦ったというだけの主張しか持っていなかったハリソン将軍に投票したのです。