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【英語】発音学習に年齢や経歴は一切関係ない

発音は子どものうちから手を付けないとだめとか、日本人モノリンガルとして生きてきた人は発音学習は手遅れとか、そのようなことはありません。この記事では、発音を学ぶのに、年齢や経歴は関係ないこと、誰でもいつでもスタート地点にたって学習をはじめ、成果を出せることを説明します。

発音学習=技能の習得

発音学習とは技能の習得です。技能というのは、自動車を運転する技能、ロッククライミングをする技能と同じで、理屈として覚えているだけではなく、実際に披露できる形で、何度でもそれを再現できることを意味します。

そして、技能が習得可能かどうかは、身体的な基礎能力に依存します。たとえば、自転車であれば平衡感覚や基礎体力が求められますが、そのような基礎能力は基本的に誰でも、すでに身についているはずです。

発音も同じで、発音に要求される基礎能力は、

  • 息を出すこと

  • 声帯を震わせて声を出すこと

  • 口を開いたり閉じたりすること

などであり、そのような能力に年齢や経歴を原因とした制限がかかることは、まずありません。発音の土台となる肉体的条件は誰もが同じであるということです。

「音を出す技術」と「音に意味を乗せる技術」

発音の技能は、単に音を出す技術と、音に意味を乗せる技術に分けることができます。

音を出す技術とは、IPAチャート上の狙った位置の音素を正しくレンダリングできる技術です。これは意味とは関係ないため、英語であるかどうかとかは一切関係ありません。単に、音を正しく出せるかという話で、上述した基礎能力さえあれば誰でもできることです。

そして、音を出せる技術が身について初めて、音に意味を乗せる技術を学びます。音に意味をのせる技術は音を出す技術より技能習得に時間がかかりますが、これも基本的に誰でも習得できます。というのも、「その気持ちになったらその音を出したくなる」という状態になるまで、反復練習を積めばいいだけだからです。

たとえば、うれしい気持ちになったら、「いえーい」とか「やったー」などの言葉を日本語の音で出すと思いますが、これは、

  • うれしい気持ち→「いえーい」という音

  • 「いえーい」という音→うれしい気持ちが伝わる

というリンク関係がすでに構築されているからであり、過去にそのような表現を経験しているからです。新しく学ぶ言葉でも理屈は同じで、音による気持ちの表現を繰り返し行うことで、気持ちと音のリンク構築を実現できるようになります。

まとめ

発音学習は、音を出す技術と音に意味をのせる技術の2つの技術に分解できます。そして、習得までにある程度の時間を要しますが、技術習得は誰でも可能であると断言できます。

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