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ブログの強みとYouTubeの強みについて

数年前(2018年くらい?)から、動画コンテンツがテキストコンテンツにとって代わる!という論調が強くなり、コンテンツクリエイターがYouTubeをはじめとしたプラットフォーム上でこぞって動画制作にとりかかるようになりました。

ただ、一見時代遅れにみえるブログには2024年現在でも十分通用する強みがあります。今回はこのあたりの話をします。

アルゴリズムは万能ではない

YouTube や Netflix、Amazon プライムビデオなどで使用されるアルゴリズム(レコメンデーションエンジン)は、一人一人のユーザーに合わせて最適なコンテンツを表示させようとする手段です(ユーザーとコンテンツをマッチさせるという目標があるだけで、最適なコンテンツをかならず表示させるとは言っていません)。

そして、アルゴリズムは永遠に終わらないテストを繰り返して、そのような目標を達成しようと日々がんばっています。事実、Google 検索や YouTube のアルゴリズムは常にアップデートされており、終わりなき改善がなされています。Google 検索はすでに完成された技術であると考える人ももしかしたらいると思いますが、そんなことはなく、パーソナライズされた結果をユーザーに表示させようと、こちらも日々がんばっています。

アルゴリズムに依存するのはしんどい

このように、アルゴリズムは不完全性やゆらぎ、波風があるため、アルゴリズムに極端に依存したサービス(YouTube など)だけでコンテンツをつくるのは危険というか、心理的にしんどいです。プラットフォームの性格上、ユーザーではなくアルゴリズムのご機嫌を過度に意識するようになってしまい、アルゴリズムの先にいるユーザーの顔が、どうしても「へのへのもへじ顔」にみえてしまいます。

また、アルゴリズムの強みのひとつに、大規模に、地球上の全人類を対象にできるくらいの規模で拡大(スケーリング)できる、というものがあります。これは大きな商売をする巨大資本の組織にとっては魅力的なことなのですが、ひとりで小さくビジネスをやる人にとっては、「すごい魅力的!」とはなりません。

アルゴリズムに依存しないことの強み

ここまでで、アルゴリズムは巨大なエンティティにとっては魅力的であるが、小さなビジネスにとってはあまりうまみがないことを説明しました。

そして、ブログはあまりアルゴリズムに依存しません。ブログはアルゴリズム的な性格が薄く、基本的にブログの読者はそのブログのサイトにたどり着いたら、その中で回遊します。

また、自分のホームページやウェブサイト内でユーザーを回遊させるようにナッジすることは簡単で、いいかんじに内部リンクを配置したり、自分のサービスにうまく誘導されるようにバナーをはればよいだけです。これは、「アルゴリズム」とはまったく関係ありません。

対して YouTube は、自分以外の YouTuber が作成した関連動画やと常に比較され、同じ陳列棚に並べられます。YouTube動画の視聴者はYouTubeホーム画面のおすすめや関連動画を視聴する、つまり受け身であることがほとんどで、「今日はこの人のコンテンツを視聴しよう」とはほとんどなりません。ブログのように、自分のテリトリーで動いてもらう、というアプローチはYouTubeプラットフォームでは達成できません。

大規模な商売でなければブログの方がいい

ターゲットをちいさく絞り、アルゴリズムになるべく依存しないでリーチするための手段として、ブログはとても有効です。

繰り返しですが、アルゴリズムに依存しないことと小さな商売はとても相性がよく、というのも、小さな商売の場合は大量の人流を作る必要がなく、また、数人、数十人単位のロイヤルなお客さんをコンバージョンできれば、十分商売として成立するからです。

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