英語学習は偏ったほうが良いし面白い
四技能をまんべんなく鍛えるとか、インプットとアウトプットの比率を重視とか、文法、語彙、発音をもれなくこなすなど、学習のバランスを重視する人はいます。
ただ、僕はバランス派の学習法については懐疑的で、特定の領域に極端に偏った方が、結果的に成果が出ると考えています。今回はこのあたりの話をします。
偏って問題になることはない
まず、偏って問題になることはありません。狭い領域を深堀することは健全でよいことであり、周辺の知識もメニスカスのように拾うことになるため、まさに「一芸は多芸」といえます。狭い興味の領域につっこむドライビングフォースを大事にして、素直にそこに突っ込んだほうが英語学習の効率は上がりますし、楽しくなります。
もしバランスを重視すると、自分が興味をもって進めたいことにブレーキをかけ、あまり興味のない領域にリソースを割くことになりますが、これはどう考えても健全ではありません。
興味や関心の向く方向はひとによりけりで、英語学習をしている人のなかでもそうです。単語を覚えるのが好きな人、英語ニュースを視聴するのが好きな人など、英語学習者の中でも関心の向く方向はさまざまです。その人が持っている興味を大事にして、バランス度外視で学習に取り組むことを僕はおすすめします。
偏ると飽きる
また、たいていの場合、同じことをしていると飽きます。これは英語学習にもあてはまることで、同じ領域ばっかり関わっていると、そのうち周辺のことが気になりだしたり、別系統の知識を仕入れたくなる、という感情になります。前半で述べた、一つのことを深堀してひとつのメニスカスを形成するたとえになぞらえて説明するなら、飽きて別の領域に手を出す行為は、別のメニスカスを形成する取り組みに相当します(これはよいことです)。
さいごに
文法ばかりやっていると読解やリスニングがおろそかになる、みたいなことは心配しなくてもokです。受験勉強や資格試験のような場合、あるいは定められた期間内に何かしなければならない場合を除き、バランス度外視で興味の向くままに進めた方がよいです。
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