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リーディングは社会を映す鏡?

平日を挟みつつも、長かった今年のGW。皆さんはどんなお休みを過ごされましたか? 私は連休前半に夫の両親を訪ね、1時間ほどおしゃべりしてきました。コロナが心配ではありますが、落ち着くまで待っていたら次にいつ会えるかわかりません。マスクをして短時間だけ、とルールを決めて元気な顔を見てきました。

久しぶりに会った両親は、近所の本屋がなくなったと嘆いていました。「本屋は、新聞やテレビとは違う視点で社会を見れるからいいんだよなぁ。それがなくなって寂しいよ」とのこと。高齢者にとっては、本屋のために隣町まで歩くのはかなりの負担。ネット書店や都心部の大型書店だけでは、やはりダメなのだな……と思わされました。

社会の様子を映しだす書店ですが、私が日ごろ担当しているリーディングも同じかもしれません。そこで今回は、近年のリーディングの傾向をご紹介したいと思います。ビジネス書や自己啓発は常に需要がありますので、ここではそれ以外の分野にフォーカスします。当然リーディングはその分野が得意な方に依頼しますので、参考にしてみてください。

■2018年
医学、脳科学、生物学、猫、ビッグデータ、統計学、子育て、経済学、フィクション

■2019年
宇宙、心理学、生物学、統計学、文化史、フェミニズム、人間関係、子育て、経済学、韓国語

■2020年
環境問題、教育、自然史、サイエンスエッセイ、子供向け経済学、世界史、健康、発達障害、韓国語

■2021年
心理学、婦人科、パンデミック、世界史、国際関係、文化史、経済学、子供向け経済学、投資、学習障害、BTS、韓国語

■2022年
心理学、健康、科学史、世界史、国際関係、民主主義、文化史、経済学、教育、ワークライフバランス、韓国語

2022年は4月までの集計ですが、社会情勢がそのまま映し出されていると思いませんか? ここ数年は中国を念頭においた国際関係の書籍が多かったのですが、今年はロシアや欧州に関する書籍も増えると思いますので、「我こそは」と思われる方は、ぜひマイページの「希望ジャンル」>「フリー記入欄」に得意分野をご記入いただけると幸いです。

なお「韓国語」と書いたのはジャンルを問わず韓国語の案件が急増したから。主にエッセイですが、マンガ風エッセイやイラストメインのエッセイなど文章量が少なく、読むのがラクな本の需要があるようです。文章が少ないというと簡単なリーディングに思われるかもしれませんが、マンガのセリフに込められた情報もうまく盛り込みながらレジュメにする必要があるので、まとめる力が求められます。

出版翻訳者になるための第一歩ともいえるリーディング、まだ経験したことがないけど興味のある方は、ぜひマイページの「翻訳原語・受託希望」で「リーディング」にチェックを入れてみてください。経験のない方には順次トライアルのご案内を差し上げています。

☘️コーディネーター 小口☘️

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