まよなか短歌◇夏の妖精
丹念に周りを綴じてしまいこむ
君との記憶こぼさぬように
何度でも会えると思ってなどないし
だからこそ「また明日ね」と言うよ
真っ白な妖精が夏に纏うよな
儚なく淡い香り覚える
消えそうで怖くて掴むシャツの裾
困ったように微笑まないでよ
真っ直ぐな飛行機雲は空高く
僕の目の届かぬところまで
⌘こちらの企画に参加しました⌘
旅野そよかぜさんの #画像で創作5月分
あずきさんの #あず企画_夏の妖精
今回二つの企画に同時参加してみました。初の試みでしたが、思わぬ相乗効果が。
上から数えて1・2番目の短歌は過去に詠んだものですが、3・4番目はあずきさんの企画に参加したことで新たに詠んだ歌、5番目はそよかぜさんの企画に参加したことで改変した歌です。
相乗効果が発揮されたのは、5番目の歌。
元の歌はこう。
落とされたビー玉転がり僕の目の届かぬ遠いところへ行った
旅野そよかぜさんの画像を眺めているうちに、遠くへ行く比喩をビー玉から飛行機雲に。
この時、3番の歌(あずきさんの企画がきっかけで詠んだ歌)と統一感をもたせたいと思いつき、「真っ直ぐな」を入れたという経緯があったのです。
真っ直ぐな飛行機雲は空高く僕の目の届かぬところまで
お二方の企画に同時に参加していなかったら、こういう機会はなかったなと思うと、とても不思議な心地です。そよかぜさん、あずきさん、ありがとうございました♫
⌘追記2021/5/30⌘
あずきさんが、さっそく動画を作ってくださいました。う、嬉しい…!!!
字余り・字足らず多めであったのにも関わらず、滑らかに調整くださっている! 感動…!
ここまでお読みいただきありがとうございました。 いただいた御恩は忘れません。