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東と西の話。

東と書いて「あがり」と読む事を知った。なぜ東があがりなのかと考えて、ふと西を「いり」と読む事を思い出した。西表島(いりおもてじま)が1番ピンときやすいのではないか。

そうか、日があがる場所が東であり、日がいる(入る)場所が西だからか。今年1番の感動だ。

日本語は美しい、すごく綺麗だ。意味を持たせる事に伸び代が大きい言語だ。さすが日出る国ニッポン。

こういった一般世間ではあまり浸透していない美しい日本語が多く存在する。対義語や類義語といった物も単純な物から難解な物まで存在する。

私は以前、少なからず言葉を扱う仕事をしていた事もあり、人の言葉、その人がどんなタイミングでどんな「単語」を使うかに凄く敏感だ。

例えば「事実」。この単語1つにしても類義語は多く存在する。真実、実際、史実、名実、誠…。挙げたらキリがないくらいに存在している。私はこの中で人がどの単語を選び話すのかを重要視している。会話の中身なんかどうでもいい、「昨日食べたハンバーグに実は豆腐が入っていた。」こんな一節でも単語の使い回し1つで印象が大きく変わる。

「それは事実上、豆腐ハンバーグだった」という方もいれば「実際、もうそれは豆腐だったよ」と0か100かみたいな思考の方。使う単語によって言葉が形成され文章を成立させ会話が始まる。全ては単語にかかっていると思っている。

対義語は少し頭を使う。大きいの反対は小さい。右の反対は左。こんな単純なものならそれでいい。少しハードルを上げると優勝の反対は劣敗だ。現象の反対は本質。さらにこれは難解過ぎると呆れたのは正座の反対は安座、青春の反対は白秋だ。何だ白秋って国産ウイスキーじゃねぇか。これらを日常で駆使できる人間は現代はいないと考えるが、一般的に誰でも分かる人を挙げるとすればマツコデラックス。あの方の巧みな言葉使いは目を見張る物がある。重きを置くのは単語、マツコはそこを非常に理解しているからこそ誰でも分かるような単語を並べたて的確に感情や現象を表現する。


話は戻るが、単語1つで離れてしまった人もいる。口は災いの元とは言うが、私はどれだけ傷付ける言葉を言われても案外平気だったりする。私が傷付くのは隠れている本音が見えてしまう単語だ。分かりやすく言うなら「君が1番綺麗だ」と言われたら「2番がいるの?」と『1番』という単語に引っかかるし、「冷静に考えておかしいよね?」と言われれば「冷静に考えないと分からんのか。バカなのかな」と『冷静』という単語が引っかかる。

「単語を見極める」と書くとややこしくなるが、上記のような例文なら「分かる!!!」と納得してくれる方も多いと思う。単語が重要。言葉は重要だがその前に単語だ。単語から気をつけて人とコミュニケーションを取っておく事を心がけていたい。


今回の話は特に意味はない。

東(あがり)と西(いり)に感動して無理やり文章を捏ねくり回しただけのnote。

とても素敵。







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